イギリス陸上連盟のチェアマン、エド・ウォーナーは、ウェストハム・ユナイテッドが提案した「2012年のロンドンオリンピックのメインスタジアムを、大会後にウェストハムが使用する」というプランについて、「充分ありうる話だ。」と認めた。

5億3700万ポンド(約730億円)をかけて建設されるこのスタジアムは、オリンピック後に収容人数を80,000人から25,000人まで減らした上で、陸上競技のスタジアムとして使われる予定になっていた。

しかし、ウェストハムの共同オーナーであるデイヴィッド・ゴールドとデイヴィッド・サリヴァンが持ちかけた今回の提案で、スタジアムの使い道は大きく変わる可能性が出てきた。ウェストハムの案は、スタジアムをサッカー場に改修し、収容人数を50,000人にまで減らしてホームスタジアムとして使うというものである。ウェストハムはすでに自治体と共同でスタジアムを買い取る計画を進めている。

この提案に対して、オリンピック実行委員長のテッサ・ジュウェル、元ロンドン市長のケン・リヴィングストン(ともに労働党の政治家)ら、反対する著名人もいるようだ。

ウェストハムの現ホームスタジアムであるアプトン・パークは、本来の名称を「ブーリン・グラウンド」といい、16世紀の王妃アン・ブーリンにちなんでその名をつけられた由緒あるスタジアムである。1990年代から、アプトン・パークではスタジアムの収容人数を増やすための改修工事が3度行われている。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介