Denmark
|
3
|
2-1
1-0 |
1
|
Russia
|
---|
ビェラン リン ビレ |
5' 12' 56' |
得点者
|
36' |
ママエフ |
---|
対戦カードを見て「これは実力伯仲の試合だろう」と予想する方も多かったと思われる。しかし内容はそれを裏切り、完全に一方的な展開となった。個人、戦術面両方において、ロシアはデンマークに歯が立たなかったのである。
ロシアは、マイボールを大事にしてポゼッションし、2列目のママエフ、スモロフ、イオノフの技術を生かしてサイドから崩す、という戦術を狙っていた。ところが最終ラインから出るショートパスは精度が悪く、両サイドバックの攻撃力がないためにサポートが乏しく、ウイングも機能しない。一方守備でも、カウンターを受ければセンターバックの雑さで自爆し、遅攻に対してもただ引くだけで後手後手の対応となり、5分、12分と連続してロングスローから失点するなどセットプレーへの対策も稚拙だった。しかも、最後までこの状況を変えるための方策を打つことが出来なかった。
一方デンマークはまさに余裕の展開であった。序盤に2点を先行したことで、無理をせずロシアのパスミスを誘ってショートカウンターを狙った。35分にはジャジュンのバイシクルシュートがヨルゲンセンの手に当たるという不運なPKを取られて失点したものの、56分にヴラソフの致命的なパスミスを利用してビレが追加点を奪取し、再びリードを2点に戻した。
結局試合を通してデンマークのピンチと言えるピンチは3、4回程度しかなく、3-1というスコア以上の圧倒的な差でロシアを下すという結果となった。