Algeria
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0
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0-0
0-1 |
1
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Slovenia
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得点者
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79' | コレン |
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FIFA 選定 | Qoly.jp 選定 | |
コレン(スロベニア) | コレン(スロベニア) |
互いに2006年大会に出場できなかったチーム同士の試合は、初戦ということもあって「敗北だけは避けたい」という意識が強い内容となった。
特にそれを強く感じたのはアルジェリアである。カウンターを受けやすいピッチ中央の位置でのボールロストは徹底的に避け、攻撃はサイドからか、あるいはロングボールで組み立てた。ベルハジが攻撃的な分、右サイドのカディルはほぼ守備中心に動き、常に後方に人数をかけていた。スロベニアはそれよりも攻撃への意識が強く、最初はショートパスを2トップに収めようという狙いもあったが、アルジェリアの守備重視の形を見てリスクを冒すのは危険と判断。こちらも攻撃にあまり人数をかけなくなった。その分はキルム、ビルサの位置を交換し、左利きのビルサが中に入ってシュートを打ちやすいように変更して誤魔化した。
そのため試合は非常に膠着した。なかなかお互いに上手くシュートチャンスを作ることが出来ず、時折惜しいミドルが飛ぶくらいのものだった。
しかし、試合は後半のある出来事を切っ掛けに動き出した。73分のアルジェリアの攻撃の際、左サイドからのアーリークロスに飛び込んだ交代出場のゲザルがハンドを冒し、2枚目の警告を受けて退場したのである。この後一旦は一人少なくなったアルジェリアの思い切りが良くなり、逆にスロベニアが大事に行きすぎていたように見えた。しかし10人となったことで、アルジェリアの堅い守りに隙が出来たのだ。79分、スロベニアが左サイドにボールを運ぶと、カディル、イェブダがサイドに開き、最終ラインの前が空いた。そのスペースにコレンが入り込みシュートを放つと、キーパーのシャウシはそれをキャッチしようとして結局届かず、ゴールの中に吸い込まれていった。
これが結局決勝点となり、スロベニアが堅い展開の中で少ないチャンスを生かし勝ち点3を奪取する結果となった。