Brazil
|
2
|
0-0
2-1 |
1
|
Korea DPR
|
---|
マイコン エラーノ |
55' 72' |
得点者
|
89' |
チ・ユンナム |
---|
FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
マイコン(ブラジル) | ロビーニョ(ブラジル) |
優勝候補のブラジルが登場。先発には背番号1から11の選手を綺麗に並べ、ベストメンバーで堂々の出陣。北朝鮮のスタメンにはチョン・テセ、アン・ヨンハとJリーグ勢が名を連ねた。
非常に静かな立ち上がりとなった序盤。ブラジルが横綱相撲で北朝鮮の攻撃を受け止めつつ、少しずつポゼッションで圧倒していく。一方の北朝鮮は試合前、キム・ジョンフン監督が「我々は一方的に守るわけではない」と話していた通り、チョン・テセを軸に人数を掛けないカウンターから積極的にシュートを放つなど必ずしも守備一辺倒ではなかったが、時間の経過とともに両者の実力差からゴール前まで押し込まれる。それでも相手に十分なスペースを与えず、決定的なチャンスまでは作らせない。膠着する試合展開にざわつき始める会場。ブラジルの選手にもやや焦りが見られるようになり、前半は押し込まれた北朝鮮が目論見通りの展開、スコアレスで折り返す。
しかし北朝鮮の理想的な展開は長くは続かず、後半になって攻勢を強めたブラジルが、マイコンの角度の無い所からGKのニアをぶちぬくスーパーゴールで先制。すると選手たちから焦りの色は消え、余裕が生まれる。逆に集中して組織的な守備を続けていた北朝鮮に綻びが出始め、ロビーニョのスルーパスからマークを振り切ったエラーノが冷静に流し込んでブラジルが追加点。この2点目以降、北朝鮮は守備陣の足が止まり、勝負はほぼ決した。試合終了間際、余裕が油断に繋がったブラジルの隙を突き、ロングボールからチョン・テセの落としをチ・ユンナムがゴール。1点を返した北朝鮮は最後の最後で息を吹き返して残り時間、ブラジルゴールへ果敢に迫ったものの、残念ながらタイムアップ。
ブラジルは初陣ということでまだまだ無理をしていない感じであったが、地力の違いを随所に見せて順当勝ち。体格的・実力的に開きがあった北朝鮮も最後まで清々しい戦いを見せてくれた。