Honduras
|
0
|
0-1
3-0 |
1
|
Chile
|
---|
得点者
|
34' | ボセジュール |
---|
FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
ボセジュール(チリ) | A・サンチェス(チリ) |
事前に報じられた通り、ともに怪我の影響でホンジュラスはダビド・スアソ、チリはウンベルト・スアソと2人のスアソが先発から外れた。レオンも直前で大会欠場を余儀なくされたホンジュラスは、パボンの1トップ。チリも予選時のベスト布陣とはかなり変わった顔ぶれで、バルディビアがFWに入った。
試合開始と同時に高い位置から猛烈なプレッシャーを掛け、攻撃に積極的に人数を割くチリがホンジュラスを制圧。特に右サイドのアレクシス・サンチェスにホンジュラスは翻弄され、その右サイドからイスラのクロスをボセジュールが決めてチリが先制。チリのスピーディな展開に付いていけず、マイボールにしても複数人にあっという間に囲まれ、ボールを奪われてしまうホンジュラスは、失点を凌ぐのが精いっぱい。チリの守備がボールサイドに密集する分、くぐり抜けた時にはスペースがあり、カウンターからシュートまで運ぶシーンを作ったがゴールが遠かった。
後半に入っても攻撃的姿勢を貫くチリの運動量は落ちず、攻守の切り替えの早さ、球際の強さで圧倒。時間の経過とともにむしろ反撃したいホンジュラスの足が止まり、精神力が萎えてしまった。終始ホンジュラスを圧倒したチリは、決定機をポンセがバジャダレスに阻まれるなど追加点こそ奪えなかったが、試合終了までペースを落とさず走り抜きほぼ完璧な勝利を手にした。
各国とも慎重で退屈な試合が続く今大会に新しい風を巻き起こしたチリ。全選手が高い闘争心を持って手を抜かず戦ったが、特にサンチェスの小柄ながら牛若丸のように躍動するドリブルが冴えわたった。逆に主力を欠いたとはいえ、何一つ良い所の無かったホンジュラスは残り2試合も、厳しい戦いとなるだろう。