2010FIFAW杯グループH第1節のスペイン対スイスでは、スペインがスイスに0-1で敗れるというサプライズが起こったが、以下は、その試合でのスペイン代表のスターティングメンバーを個別に採点したものである。
■No.18 イケル・カシージャス 【GK】 5.5
失点シーンを含め、カシージャス自体にミスはなかったが、完封スタートをならなかった点は残念。
■No.3 ジェラール・ピケ 【CB】 6.0
守備面だけではなく、攻撃面ではロングフィードで貢献し、試合終盤には最前線でFWの役割も務めた。前半戦に訪れた、ベナーリオと1vs1を決め切れなかったのが悔やまれる。
■No.5 カルレス・プジョル 【CB】 6.0
エンクフォのような大柄な選手を相手にしても怯むことなく、いつも通りのプレイを披露。気迫のこもった守備を見せていた。
■No.6 アンドレス・イニエスタ 【LH】 6.0
悪くはなかった良くはなかった。持ち前のキープ力やパスセンスである程度のチャンスメイクは果たせていただけに、後半途中に負傷交代してしまったのは残念。
■No.7 ダビド・ビジャ 【FT】 6.0
彼自体のパフォーマンスは悪くはなかったが、孤立無援の状況が多かったとはいえ、FWとしては、決定機をゴールに結び付けられなかった点はマイナスポイントか。FKの精度も低かった。
■No.8 チャビ・エルナンデス 【CH/OH】 6.0
イニエスタと同様に、終始安定感のあるプレイを見せていた。チャビが求められる役割は果たしたのかもしれないが、より良い状態を知る者からすれば、不満が残る出来。
■No.11 ジョアン・カプデビラ 【LB】 5.5
サイドバックに課せられた当たり前の仕事を黙々とこなしていたが、逆サイドのセルヒオ・ラモスがオーバーラップに対応してバランスを取っていたとはいえ、より積極的なプレイを見せて欲しかったところ。
■No.14 シャビ・アロンソ 【CH/DH】 6.0
チームの中で最も走り回り、汗かき役もこなした。クロスバーを叩いたミドルシュートなどもあり、プレイ全体が悪かったわけではないが、相対的に高い評価を与えることはできないか。
■No.15 セルヒオ・ラモス 【RB】 5.0
彼の悪い性格が出てしまった。「なんとかしてやろう」という気持ちは伺えたが、この日はそれが空回り。プレッシャーの少ない中で判断を誤ったり、パスミスを起こしたりと小さなミスを積み重ね、終盤には脇腹も痛めた。
■No.16 セルヒオ・ブスケツ 【DH】 4.5
おそらく、次戦はベンチに降格するだろう。正確なパスワークは見せていたが、プレイスピードが遅く、攻撃の停滞化の要因に。ボールロストも多かった。
■No.21 ダビド・シルバ 【RH】 5.0
時折、高い技術を表現するもののそれをチームに活かすことができなかった。次戦は控えに回る可能性も。