いぶし銀企画の第2弾はメキシコ代表の10番、クアウテモク・ブランコです。

37歳の大ベテランは通算3度目のワールドカップ。初出場の1998年フランス大会の韓国戦では「カニばさみ」でDFを抜き去る妙技を披露。2002年大会は、予選で窮地に立たされたメキシコ代表を本大会へ連れて行く活躍を見せた英雄です。2006年大会は代表漏れを経験。流石に厳しいと思われた今大会ですが、英雄は精神的支柱として、頼れるジョーカーとしてメンバー入りを果たしました。

開幕戦の南アフリカ戦では、先制される苦しい展開でハビエル・アギーレ監督はブランコの投入を決断。試合開始から高地環境とジャブラニの影響でロングパスやミドルパスが繋がらない試合でしたが、ブランコは環境やボールの影響を全く感じさせないボールコントロールを披露。メキシコ代表の反撃の起点となりました。

かつてはエースストライカーとして絶対的な存在でしたが、現代表では攻撃に変化をつける司令塔的な役割を与えられているブランコ。若いジオバニ・ドス・サントスやカルロス・ベラらがアクセル全開で果敢なプレーに挑めるのは、英雄が後に控えているからではないでしょうか。おそらく今回が最後のワールドカップ。フランス戦、ウルグアイ戦と続くブランコのラスト・ダンスに注目です。