勝った方がベスト16へ大きく近づく一戦は、監督の差が見事に現れたものとなり、メキシコが完勝で勝ち点3をゲット。ウルグアイとの最終戦、引き分けで両チームが幸せになれるという状況を手に入れた。下記は、フランス戦でのメキシコ代表の出場選手を個別に採点したものである。

■No.1 オスカル・ペレス 【GK】 5.5

難しいプレーは無かったが、シュート、クロスをセーフティに弾き出し、不安定だった南アフリカ戦から一転して安定感を保っていた。

■No.2 フランシスコ・ロドリゲス 【CB】 6.5

CBのパートナーが代わったこの試合。目立たなかったが、最後まで集中を切らさずフランスを無失点に抑えた。

■No.3 カルロス・サルシド 【LB】 7.0

積極的なオーバーラップから果敢なドリブル、シュートと、攻守にエネルギッシュなプレーを見せた。

■No.4 ラファエル・マルケス 【DH】 7.0

この試合はキャプテンとしてチームを統率。持ち前の大きな展開力は影を潜めたが、攻守にいぶし銀なプレーを見せ、エルナンデスの先制点をアシスト。

■No.5 リカルド・オソリオ 【RB】 6.5

開幕戦のセンターバックからこの試合は本職の右サイドバックへまわり、サルシドに比べればオーバーラップも少なく地味だったが、守備面で集中力を保った。

■No.6 ヘラルド・トラド 【CH】 5.0

開幕戦はゲームキャプテンだったが、マルケスに明け渡す。全体的に良い働きをしたメキシコのなかではやや精彩を欠き、物足りない出来。

■No.9 ギジェルモ・フランコ 【FW】 5.5

前線での体を張ったキープ、ハードワークと懸命さは伝わってきたが、勝敗を左右する決定的な仕事は出来ず。

■No.11 カルロス・ベラ 【FW】 5.5

コンディションは悪くなかったが、序盤の決定機でボレーをふかし、負傷のため途中交代。

■No.15 エクトル・モレノ 【CB】 6.5

開幕戦から唯一、スタメンの入れ替わり。特別目立ちはしなかったが、南アフリカ戦で不安定だった守備陣に安定をもたらし、フランスにチャンスらしいチャンスを与えなかった。

■No.16 エフライン・フアレス 【CH】 6.0

序盤から激しく気持ちの籠ったプレー、粘り強い守備を見せたが、警告を受けたために途中交代。累積で次節は出場停止。

■No.17 ジオバニ・ドス・サントス 【FW】 6.0

南アフリカ戦と比べて派手なドリブル突破は見られなかったが、盛んに裏を狙い、ディフェンスを背負ったキープや激しいプレッシングなど、肉体的な成長とチームプレーが出来ることを示した。

■No.7 パブロ・バレーラ 【FW】 6.5

ベラの負傷で急遽出場となったが、足の止まったフランス守備陣を切り裂くドリブル突破から貴重なPKをゲット。

■No.14 ハビエル・エルナンデス 【FW】 7.0

マルケスのパスにオフサイドぎりぎりで抜き出し、値千金の決勝ゴール。

■No.10 クアウテモク・ブランコ【FW】 6.5

プレッシャーの掛かる場面でPKを確実に決め、チームに貴重な追加点をもたらした。

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