Germany
0
0-1
0-0
1
Serbia
得点者
38' ヨヴァノヴィッチ


FIFA.com 選定 Qoly.jp 選定
ストイコヴィッチ(セルビア) ストイコヴィッチ(セルビア)

オランダ対デンマーク、スペイン対スイスに続く、今大会3試合目の欧州対決。初戦オーストラリアに完勝したドイツはスタメンを維持。一方のセルビアはドイツに対応したシステムに変更し、初戦の敗戦を胸に序盤から攻撃的なプレッシングで主導権を握った。

アンカーの位置に入ったスタンコヴィッチが、ドイツのキーマン、エジルを見ながらバイタルエリアのスペースを消し、積極的にゴール前に飛び出してくるケディラなどはクズマノヴィッチ、ニンコヴィッチの2人がしっかりケア。両サイドではヨヴァノヴィッチとクラシッチが、持ち前の突破力でラーム、バートシュトゥーバーを押し込んだ。

ドイツも仕掛けてくるセルビアに対して落ち着いた対応を見せ、セルビアの運動量が落ちた30分過ぎから試合の流れを掴みつつあった。ところが37分、クローゼが2枚目のイエローカードで退場。やや厳しい判定にも見えたが、この日の判定基準を考えればベテランとして軽率なプレーだったと言わざるをえない。そして、その1分後にスコアは動いた。右サイドを自慢のスピードで抜けだしたクラシッチがファーサイドへクロス。ハイボールをラームと競り合ったジギッチが楽々と中央へ折り返し、詰めていたヨヴァノヴィッチがゴール。自らの強みを相手の弱点にぶつけた、狙い通りの見事な先制点だった。

クローゼ退場以降エジルを前に残すやり方を採ったドイツは、セルビアが引いたこともあり10人ながら何度もチャンスを作り出す。ただ、この日はポドルスキが不発。シュートはことごとく枠外に飛び、ドイツ最大の決定機となったPKも失敗。これが試合の流れは決定づけた。

セルビアは「セルビア」となってからW杯初勝利。逆にドイツは、1次リーグで24年ぶりの敗戦となった。

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