Cameroon
|
1
|
1-1
0-1 |
2
|
Denmark
|
---|
エトー |
10' |
得点者
|
33' 61' |
ベントナー ロンメダール |
---|
FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
アッガー(デンマーク) | ロンメダール(デンマーク) |
日本とグループ2位を争っている2チームの一戦は、デンマークがチャンスをものにし、決勝トーナメント行きの可能性を残した。
まず始めに試合のペースを掴んだのはカメルーン。相手の最終ラインのポゼッション力の乏しさを利用し、前から激しくボールを奪いにかかった。そのためにウェボ、エトーの2トップの下にエマナ、左のエノーあたりが固まってプレッシング。その上で右サイドにジェレミを張らせてクロッサーとして使うと共に、相手の最終ラインを横に引き延ばさせ、チャンスを狙った。そして開始から10分、狙い通りにC・ポウルセンのパスミスを利用してエトーが先制点を奪取した。
一方、プレスに対抗するために落ち着かせようとしてミスで失点したデンマークも、徐々に攻め方を見出していった。カメルーンはジェレミが右に張る上守備の時に選手が固まるため、エノーとアス=エコトの間にスペースが空く。そこを狙って打開を図ると、33分にケアの鋭いロングボールが裏に通った。ロンメダールがすかさず最終ラインとキーパーの間にクロスを通し、ベントナーがゴールに押し込んで見せた。
しかし、決してデンマークは試合の流れをものにしたというわけではなかった。というのは、1失点目だけでなく、その後もポゼッションでボールを失う場面があり、自陣でのボールロストが多かったからである。致命的なピンチも立て続けに起こり、いつ失点してもおかしくない状態であった。それは後半に入っても続き、カメルーンが押し込む展開。
だが、なんと追加点を挙げたのはデンマークであった。62分、アス=エコトの上がりからのピンチを防ぐと、また右サイドの裏に長いパスを送る。これに再びロンメダールが飛び出し、今度は自ら中に切れ込んでマクンをかわし、左足で見事なシュートを決めた。
失点を重ねたカメルーンは交代枠を使い反撃を狙う。73分には左サイドに高さがあるイドリスを、79分には若いアブバカルを切り札に投入。前に人数をかけて押し込んだ。しかしセーレンセンの好セーブやC・ポウルセンの顔面ブロックなどに防がれ、決定力を欠いた。また、押し込みはしたが、おそらくジェレミのファークロスを受けてくれという狙いがあったであろう左サイドのイドリスに、ただショートパスを繋いでしまうなど、チームの中でやや戦術の応用が利かなかった部分が見られたのも事実である。
こうしてカメルーンが追加点をあげることはなく、デンマークがロングボールから得た「らしい」点を守り勝ち点3を奪取した。