下記は、オランダ戦に出場した、ブラジル代表選手を個別に評価したものである。

■No.1 J・セーザル 【GK】 4.5

失点の場面で、F・メロと連携ミスを起こしたことはマイナス材料であるが、それ以上に気になったのが、そのシーン以降、気落ちしたプレイを続けてしまっていた点だった。

■No.2 マイコン 【RB】 6.5

負けはしたが、彼自体のパフォーマンスは文句なしだった。圧倒的な攻撃センスで右サイドを支配し、プレイスキッカーとしても才能の片鱗を見せた。

■No.3 ルシオ 【CB】 5.0

前半戦は、世界最高のセンターバックという評価に相応しいパフォーマンス。だが、後半戦はただのブラジル人センターバックだった。オーバーラップも不発。

■No.4 フアン 【CB】 6.0

ルシオが不安定なプレイを繰り返したことにより、彼の出番は増加。チームメイトのミスをかき消すサポート能力は特筆に値。セットプレイでの動きも◎。

■No.5 F・メロ 【DH】 4.0

ロビーニョのゴールをアシストしたスルーパスは見事だったが、ブラジル国民からの集中砲火は免れないだろう。審判のジャッジにいら立ちを募らし、73分に爆発。惨めな退場者となった。

■No.6 M・バストス 【LB】 5.5

ブラジル代表が抱える左サイドバックの穴は最後まで埋まることはなかった。持ち味の攻撃力は光ったが、守備が余りにも稚拙だった。この日はロッベンの餌食に。

■No.8 G・シウヴァ 【DH】 5.5

試合開始後しばらくは、ブラジルのソリッドな守備を支える要となっていたが、中盤戦以降の守備陣の破綻を止められなかった。

■No.9 L・ファビアーノ 【FT】 5.5

彼のゴールなしでは、やはり、厳しい。きっちりとチェイシングを行うだけではなく、確かなポストワークで、カカやロビーニョのランニングを促してはいたが、ストライカーとしては物足りなかった。

■No.10 カカ 【OH】 5.5

好調時に見せるパワフルでスピーディーなドリブル突破は所々で炸裂させていたが、結局、彼はこのW杯を不調のまま終えた。本人もかなりの悔いが残っていることだろう。

■No.11 ロビーニョ 【ST/LH】 5.5

先制点は彼の技術を如何なく発揮しての結果。だが、チームのバイオリズムが低下してからは、問題児ぶりを露呈。プレイがファールで途切れる度にクレーマーとなっていた。

■No.13 D・アウヴェス 【RH/CH】 6.0

マイコンと良好なポジショニングを保ち、この日もチームにとって重要なパーツとなっていた。迫力感のあるオーバーラップ、トランジションの正確性、球際の強さは評価に値。

(途中出場)


■No.16 ジウベルト 【LB】 5.0

62分からM・バストスに代わって出場。バストスの守備面での不安は取り除いたことに関しては及第点だが、それ以外では何もできず。

■No.21 ニウマール 【FT】 -

77分からL・ファビアーノに代わって出場。

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