イングランドに続き、アルゼンチンを4-0で粉砕したドイツ。今大会で4得点以上を奪ったのはドイツだけあり、グループステージ初戦のオーストラリア戦を含めて3度の達成は異例である。ドイツ人は最後まで手をぬかない、と言った国民性を垣間見られる中、ドイツの躍進は大会前にミヒャエル・バラックが負傷離脱したからだという声が浮上している。

ドイツのキャプテンであったバラックは、シーズン最後の試合でガーナ代表のケヴィン・プリンス・ボーテングに削られて負傷。代表からの離脱を余儀なくされてしまった。最後のワールドカップを逃したバラックだが、元来「シルバー・コレクター」として有名な選手。ワールドカップ、チャンピオンズリーグ、欧州選手権と、全て最高成績が準優勝というなんとも悔しい成績を国際舞台で残している。

そんなバラックが欠場した今大会。ドイツ代表は絶好調で準決勝へと駒を進めた。バスティアン・シュヴァインシュタイガーは攻守の要として抜群の存在感を発揮。相棒のサミ・ケディラも息のあったプレーを見せ、全試合に先発出場している。まるでバラックのポジションが予め無かったかのごとく。ちょっと寂しいが、これもサッカーである。


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