31日、都内のホテルにてアルベルト・ザッケローニ日本代表新監督の就任会見が行われた。


関係者の間で「30日に新監督が発表される」という噂はあったものの、前日には『ペケルマン監督で決定』と報じた新聞もあり、突然の展開であったことは確かだろう。

会場となったホテルの大広間には、実に300から400人の報道陣が集結。雑誌関係者、フリーライターからカメラマン、元NHKアナウンサーで現在は法政大学で教鞭をとる山本浩氏の顔も見受けられるほど幅広いメンバーが新指揮官の初仕事を見つめた。


ザッケローニ氏は、

「みなさん、ボンジョルノ。今日、東京にいるのは非常に嬉しいことです。日本サッカー協会から話をいただいたときに、すぐに熱意をもってやりたい、このチャレンジに乗っていきたいという気持ちでした。
イタリアでセリエAの下(のチーム)からトップ(チーム)までやってきまして、(私の経験を)広く伝えるチャンスが訪れたことを嬉しく思います。これからが本当に大変で、仕事がたくさんあります。喜んでやっていきますので、サッカー協会、Jリーグ関係者、ファンの皆さんのサポートをこれからよろしくお願いします。」

と挨拶。

原技術委員長は契約の詳細や、これまでの経緯については公表しなかったが、彼の実績や経験だけでなく、日本食が好きでアジアのサッカースケジュールにも理解を示したことが一因で契約合意にいたったのではないか、と推測された。

ザッケローニ氏といえば、前回の就任記事で記載した通り3-4-3システムで知られるが、今回の会見でも改めてシステムにこだわりがないことを示唆。現代サッカーでは試合状況、相手にあわせて2つ以上のシステムをこなさなくてはいけないと語った。なお、日本語では全体的にやや抽象的な表現で伝えられているが、イタリア語では戦術を中心にもう少し踏み込んだ話をしていたようだ。

今週末から行われる、キリンチャレンジカップではパラグアイ、グアテマラと戦う日本代表だが、ザッケローニ監督は明日、9月1日のヤマザキナビスコカップ、FC東京vs清水エスパルスの試合から視察を開始。来年1月のアジアカップでトップ3以内、同7月のコパ・アメリカで良い成績が残せるかどうかが1つの試金石となる。


南アフリカW杯では組織的な戦いを見せた日本代表チーム。次のステップに進むために、組織的な守備に攻撃のフェーズをどう加えるか? 会見で「コンパクト」「バランス」といった単語をたびたび口にしたザッケローニ新監督にはそれを具体的な形にすることが求められる。