なかなか勢いに乗れないフィオレンティーナの相手は、前節ボローニャを下し今季初勝利を挙げたラツィオ。戦力的には互角の戦いも、ヨヴェティッチの代役が見つからず、攻撃のバリエーションに乏しいフィオレンティーナにとっては厳しい戦いとなりそうだ。
前節、昇格組のチェゼーナ相手にまさかの黒星を喫したロッソネーロだったが、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグオセール戦でイブラヒモヴィッチが爆発。ロナウジーニョやパトらと形成するトリデンテのポテンシャルの高さを伺わせた。ただそのパトとカピターノのアンブロジーニが故障で3週間ほどの離脱が決定。本来ならば戦力ダウンが否めないところだが、先のオセール戦でハイパフォーマンスを見せたボアテング。同じく途中出場したロビーニョと十分に代役を務めらる選手が控えており、カターニア相手に再び魅力的なゲームを見せてくれるだろう。
3節目とは言え、プロヴィンチャの両チームが2位につけて迎える一戦。前節ローマに5-1で大勝したカッリャリは、攻守の要であるダニエーレ・コンティの負傷欠場が懸念材料だ。代役にはナンゴランが予想されているが、力不足の感は否めない。バーリはリバスの不在で左サイドの攻撃力が低下中。
今シーズンの昇格組同士の戦いだが、勢いは圧倒的にチェゼーナ。今のところメンバーの変更も予想されておらず、前節ミランを破ったスタディオ・ディーノ・マノッツィで快進撃を続けるか。レッチェは開幕戦こそミランに大敗を喫したものの、前節はホームでフィオレンティーナに勝利し、チームも落ち着いた模様だ。
キエーヴォは開幕2連勝でまさかの首位発進。前節は難敵ジェノアからアウェーでの勝利をもぎとっており、昇格組のブレッシャには負けられない所であろう。対するブレッシャは前節ホームでパレルモを3-2で下した勢いで敵地へ乗り込む。エデルとカラッチョロの2TOPに、トレクワルティスタのディアマンティを加えた前線は破壊力抜群。実力は拮抗していると見て問題ない。
ミッドウィークにそれぞれ欧州の舞台で戦い過密日程の中、第3節を迎えた両チーム。パレルモはELでスパルタ・プラハに3-2で敗れ、インテルはCLでトウェンテ相手に2-2のドローとスッキリとしない結果。お互いに主要メンバーに変更は無く、真っ向勝負が繰り広げられるだろう。ミッコリ不在のパレルモの前線は、スイスの新しい才能カサミが、パストーレと共にどれだけエルナンデスをサポートできるかがカギだ。また、ノチェリーノ、ミッリャッチョの運動量豊富で守備に長けた2人には、リヴェラーニのサポートと共にインテルのサイドアタッカーを追い回す役目も求められる。淡泊な展開になればパレルモの金星もありうる。
サイドアタックを特徴としたチーム同士の一戦。パルマのジョヴィンコ、マルケスという両サイドは、ジェノアのパラシオ、スクッリに引けを取らない。前節ホームでキエーヴォに敗れたジェノアとしては、アウェイとは言え連敗は避けたいところ。
2節のカッリャリ戦に続き、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのバイエルン戦に敗れたローマ。トッティが指揮官ラニエリを批判するなどチーム状況は芳しく無く、起爆剤のようなものが欲しいところだ。そろそろ皇帝アドリアーノの出場はあるのか・・・。
最下位ウディネーゼと15位ユヴェントスのビアンコネーロ対決。ミッドウィークに格下レフ・ポズナン戦とまさかの引き分けを演じたユヴェントス。勝者のメンタリティーを備えていたのも今は昔。唯一の好材料は、その試合でヤクインタが戦線に復帰したことだ。クワッリャレッラ、ヤクインタ、ペペとユヴェントスの前線にはウディネーゼで才能を開花させた選手が多く、彼らのフリウリ凱旋は興味深いポイントだ。
今季は共にELに出場している2チームの対戦。偶然にも両チームともオランダのクラブとの対戦を挟んでこの試合に臨む。サンプドリアはPSVを相手に1-1、ナポリはユトレヒトを相手にスコアレスドロー。来季も欧州の舞台への出場を目指すライバル同士だけに負けられない戦いとなるであろう。サンプドリアは、パッツィーニが復帰予定。前節ドッピエッタのポッツィも控えており、万全の体制で試合に臨めるであろう。対するナポリも怪我人、出場停止者はなくアウェーで勝利を目指す。