今週は欧州戦に出場する4チームを中心に見ていきたい。
まずは、本日19日、ホームでチェルシーと対戦するスパルタクの試合から。CLで2連勝という好スタートを切ったスパルタク。この日は10節で2-5の大敗を喫したアラニアをホームへ迎えた。
CLの大一番を控える一方、国内リーグでも来季を考えると負けられないため、スパルタクはベストメンバーが出場。ただ、アリ、アレックスのゴールで前半に2点のリードを奪うと、大黒柱のアレックスはお役御免。後半早々に相手のオウンゴールで決定的な3点目が入り、ヴェリトンもベンチへ下がった。終盤にイブソンが獲得、自ら蹴ったPKはケルジャコフに防がれたが、スパルタクがホームでリベンジを達成。チェルシーとの連勝チーム対決に向けて良い流れを掴んだ。
CLでの生き残りをかけ、パナシナイコスとの2連戦に臨むルビンはロストフと対戦。それぞれエクアドル、ベラルーシ代表に合流していたノボアとコルニレンコは控えに回った。
開始早々にセサル・ナバスがPKを与えてしまいパヴレンコの先制弾を許したルビンだったが、すぐさまナトホの今季初ゴールで同点とすると、その2分後には復調気配が漂うリャザンツェフのパスからマーティンスが勝ち越し点を奪う。ルビンのベルディエフ監督は後半頭からコルニレンコ、68分にはノボアを投入。終盤にバリャイキンが2枚目のイエローカードを受け退場となったものの、ロストフの反撃をしのぎきったルビンがホームで確実に勝ち点3をものにした。
22戦無敗の首位ゼニトはアムカルとのホームゲーム。GKはマラフェエフではなく、ベラルーシ代表のジェフノフ。最近2人はスパレッティ監督によって競争下に置かれているようだ。代表帰りのダニーはベンチにも入らず。一方、アムカルの巻は5試合ぶりの先発出場を果たした。
ゼニトは自慢のハイプレッシャーを武器に前半から優位に試合を進め、43分にアムカルのキャプテン、センターバックのベロルコフを退場へ追いやる。そして49分、代表戦を含め5試合連続ゴール中、ここ6試合で10得点を挙げているケルジャコフがこぼれ球を押し込み先制。54分にアムカルのフェドリフが退場したことで11人対9人となった試合は、ゼニトがシロコフのPKで1点を追加し、楽々と逃げ切った。ゼニトは今週、同じペトロフスキー・スタジアムでハイドゥク・スプリトと対戦する。
なお、巻の出来は決して悪くなかったが、DFに退場者が出たことによりハーフタイムでの交代を余儀なくされた。
最後はグロズヌイへ乗り込んだCSKAの試合。木曜日にパレルモとのアウェイ戦が控えるCSKA。代表組では本田、オリセー、ネツィドがベンチスタートとなった。
序盤から立て続けに惜しいシュートを放っていたドゥンビアが18分、トシッチのコーナーキックに合わせて先制点。ドゥンビアもコートジボワール代表に合流していたが、8日のブルンジ戦のみだったため消耗は少なく、いつも通り2トップの一角に入った。
テレクも反撃。26分に得たPKのチャンスは、ラヒヤロフのキックが一度決まったものの蹴り直しとなり、二度目はアキンフェエフがストップ。その後もどちらかというとテレクのペースで試合は進んだ。しかし76分、ヴァグネル・ラヴに3試合連続弾を許すと、後半ロスタイムにも途中出場したマルク・ゴンサレスのクロスを同じく途中出場の本田が頭で合わせてダメ押し。テレクに今季ホーム初黒星を付ける快勝で、CSKAが4連勝を飾っている。
その他では、ロコモティフがナリチクとの一戦をシチョフのゴールで制し、5位へ浮上。また、シビルとの逆天王山に引き分けたクリリアが、13節ぶりに降格圏を脱出。代わりにアムカルが15位へ転落した。
HOME | AWAY | |
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スパルタク・モスクワ | 3-0 | アラニア・ウラジカフカス |
トム・トムスク | 2-2 | サトゥルン |
ゼニト | 2-0 | アムカル |
ルビン・カザン | 2-1 | ロストフ |
テレク・グロズヌイ | 0-3 | CSKAモスクワ |
ディナモ・モスクワ | 4-0 | アンジ・マハチカラ |
クリリア・ソヴェトフ | 1-1 | シビル・ノヴォシビルスク |
ロコモティフ・モスクワ | 1-0 | スパルタク・ナリチク |
(筆:Qoly編集部 O)