2010年10月22日(金) - ナショナル・スポーツ・コンプレックス(ヴィエンチャン)
Timor Leste
0
0-4
0-1
5
Philippines








得点者
27'
30'
32'
41'
57'
ボヤナ
P・ヤングハズバンド(PK)
デル・ロザリオ
ボヤナ
ボヤナ


AFFスズキカップこと東南アジアサッカー選手権への切符を争う予選リーグの開幕戦は、東ティモールを大差で破ったフィリピンが勝ち点3を奪取し、本大会出場に近づいた。

相手のプレッシャーが緩いこともあって、フィリピンは序盤からボールを保持。デ・ジョンやオットを中心にパスを回しつつ、P・ヤングハズバンドが前線で楔となり両サイドを生かして攻撃を組み立てた。 27分にJ・ヤングハズバンドからのクロスを、フリーでトラップしたカリグドンがシュート。これがDFに弾かれたところをボヤナがヘディングでゴールに流し込み先制点を奪取。さらに30分にはペナルティエリアの中でJ・ヤングハズバンドが倒されてPKを獲得し、P・ヤングハズバンドがこれを決めて2点目。それからわずか2分後にも、右サイドで得たフリーキックからデル・ロザリオがヘディングシュートで3点目を決める。加えて41分にも左サイドからのクロスをボヤナがヘッドでゴールを決め、前半のうちに4点差を付けて試合を決定付けた。

後半に入ってもフィリピンは攻撃の手を緩めず、57分にも左サイドからのクロスをファーでJ・ヤングハズバンドが落とし、フリーになっていたボヤナがゴールに決め、見事ハットトリックを達成。5点差となったフィリピンはボールを回して時間を潰し、何度かのピンチを凌いで試合をコンプリートした。

とはいえ東ティモールが何も出来なかったかというと、そうでもない。ポルトガル語圏の国らしく、選手個々の技術はフィリピンと比べても上。特にエウゼビオの鮮やかなボールキープや、ワントップのエミリオが見せるスピードに溢れたドリブルや飛び出しは見事である。事実試合開始直後には綺麗なパス交換からV・ラモスが裏に飛び出してチキートに決定的なパスを出したほか、73分にもエウゼビオがキーパーと一対一になるなど、攻撃面では輝く場面もあった。

しかし反面、守備は壊滅的であった。特にサイドからのクロスボール、あるいはセットプレーでの対応に大きな問題を抱えており、簡単にマークを外すことに加え、付いていても全く競らない場面が多く、ほとんど守備になっていないレベル。そのため失点は全てその弱点を突かれてのものであった。東ティモールは、「いくら攻撃陣に良い選手がいても、守れなければ勝負に勝つことは出来ない」ということをまざまざと見せつけてくれるチームであった。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名