2010年10月24日(金) - ナショナル・スポーツ・コンプレックス(ヴィエンチャン)
Cambodia
4
3-1
1-1
2
Timor Leste
ボレイ
ボレイ
ボレイ
シニュオン
26'
29'
40'
75'
得点者
5'
85'


チキート
アンギス




初戦で地元のラオスに引き分けたカンボジアが、東ティモールに大量4点を奪い勝利をあげ、本大会出場に一歩近づいた。東ティモールは2連敗となり、敗退が確定する結果に。

カンボジアは序盤こそ相手に対する攻略法を実行できず、早い縦のパスやロングボールが多い展開にしてしまい、攻撃が機能しない上に何度もカウンターで脅かされた。そして試合開始からわずか5分、長いボールでチキートに裏に飛び出されて失点してしまう苦しい立ち上がりとなった。

しかし徐々に相手の特徴をつかんだカンボジアは試合の流れをひっくり返し始める。縦パスはサイドの裏を最優先で狙い、サイドチェンジを多用してスペースを狙い、前節で見せた相手の弱点であるクロスを中心にチャンスメイク。横から角度をつけたラストパスを入れることによって効率的に攻撃を機能させた。加えてカンボジアにとってはラッキーなことに、相手の致命的なミスが連発。26分には曖昧に入れたロングボールを相手キーパーが触れず後ろに逸らし、それをボレイがゴールに押し込み同点に追いつく。さらに立て続けに29分、右サイドのスペースに飛び出したソクンゴンからのマイナスのパスを、またしてもボレイがシュートし2点目。そして41分にも、左サイドからのアーリークロスをボレイがバックヘッドで流すと、これを相手キーパーがキャッチミス。こぼれたボールがそのままラインを割り、あっという間に3点を追加した。

終盤はやや気が抜けたプレーに終始しつつも、75分にはスローインから途中出場のサライが左サイドを突破、送られたマイナス方向のクロスを、同じく途中出場のシニュオンがゴールに決めて4点目。終了間際にフリーキックから1点を返されたが、リードを守って勝ち点3を奪取した。

敗北した東ティモールは、5失点を喫した前節よりは立ち上がりの守備は改善されていた。長いボールに対してはしっかり競り、裏へのパスにも反応しており、序盤に先制点を得ることにも成功したと、ほぼ完璧な出だし。ところがキーパーのミスで自滅すると集中力を失い、サイドを狙われると途端に守備が崩壊。ハイボールに対しては改善されていたが、サイドに運ばれるとDF陣は完全にマークを見失ってしまい、失点を重ねた。さらに後半に入ると足が止まり、カンボジアの気が抜けるまではほぼ一方的に押される展開になってしまった。

終盤にはカンボジアのパスミスが連発したことでカウンターのチャンスを何度も得たが、決まったのは結局アンギスの直接フリーキックのみに終わり、勝ち点を奪うことは出来なかった。

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