ほぼ唯一、大会前の親善試合を一切行っていないチームである日本。海外組や移籍組の多さ、そして天皇杯があったため合流が遅くならざるを得なかったことを考えれば、その分は休息に当てることは妥当であるとも言える。しかし、レギュラーのセンターバックが抜けている現状で、実戦を一切経験していないメンバーでぶっつけ本番というのはやや不安も残るのも事実だ。
ザッケローニ監督は多くの海外組も含めたメンバーを選出し、クラブ側が招集を拒否してもおかしくなかった香川や長友などのキープレーヤーを呼べたことは大きいが、闘莉王、中澤、栗原とセンターバック陣に負傷が相次ぎ、代表経験の少ない選手たちでDFラインを構成しなければならないことは気になるところ。
ただ、そういう点では、初戦にヨルダン、2戦目にシリアという順番になったのは幸運かもしれない。力が劣る相手と先に戦うことで準備試合の代用が効く可能性は高い。しかし、逆に考えれば、その手慣らしに時間がかかれば、苦戦は必至。スタートをどう切れるかは大きな鍵を握るだろう。
先を考えると、決勝トーナメントに進出さえすれば、次の対戦相手はグループAの突破国となるが、このグループは全ての国が日本より格で劣っており、実力を考えれば、準々決勝を勝利できる可能性は高い。そして、チームの状況と能力を考えれば、このベスト4進出が及第点するのが妥当だろう。国内では「優勝こそが合格」という見方も多いようだが、中東勢に有利な環境で戦う大会であり、コンディションも万全とは言えない状況で、それをノルマに課すのは酷に思える。
No. | 名前(Name) | 所属クラブ | |
---|---|---|---|
GK | 1 | 川島 永嗣 (Eiji Kawashima) |
リールセ(BEL) |
21 | 西川 周作 (Shusaku Nishikawa) |
サンフレッチェ広島 | |
23 | 権田 修一 (Shuichi Gonda) |
FC東京 | |
DF | 2 | 伊野波 雅彦 (Masahiko Inoha) |
鹿島アントラーズ |
3 | 岩政 大樹 (Daiki Iwamasa) |
鹿島アントラーズ | |
4 | 今野 泰幸 (Yasuyuki Konno) |
FC東京 | |
5 | 長友 佑都 (Yuto Nagatomo) |
チェゼーナ(ITA) | |
6 | 内田 篤人 (Atsuto Uchida) |
シャルケ04(GER) | |
12 | 森脇 良太 (Ryota Moriwaki) |
サンフレッチェ広島 | |
20 | 永田 充 (Mitsuru Nagata) |
アルビレックス新潟 | |
22 | 吉田 麻也 (Maya Yoshida) |
VVV(NED) | |
MF | 7 | 遠藤 保仁 (Yasuhito Endo) |
ガンバ大阪 |
8 | 松井 大輔 (Daisuke Matsui) |
トム・トムスク(RUS) | |
13 | 細貝 萌 (Hajime Hosogai) |
アウクスブルク(GER) | |
14 | 藤本 淳吾 (Jungo Fujimoto) |
清水エスパルス | |
15 | 本田 拓也 (Takuya Honda) |
清水エスパルス | |
16 | 柏木 陽介 (Yosuke Kashiwagi) |
浦和レッズ | |
17 | 長谷部 誠 (Makoto Hasebe) |
ヴォルフスブルク(GER) | |
18 | 本田 圭佑 (Keisuke Honda) |
CSKAモスクワ(RUS) | |
FW | 9 | 岡崎 慎司 (Shinji Okazaki) |
清水エスパルス |
10 | 香川 真司 (Shinji Kagawa) |
ドルトムント(GER) | |
11 | 前田 遼一 (Ryoichi Maeda) |
ジュビロ磐田 | |
19 | 李 忠成 (Tadanari Lee) |
サンフレッチェ広島 |