アジア最強クラスのチームの一つと言える韓国であるが、実はこの大会に相性が悪いことでも有名だ。以前優勝したのは1960年大会であり、なんと50年も前のこと。決勝に進出したのも1988年大会が最後となっており、その後は2000年、2007年の3位が最高である。
ワールドカップで決勝トーナメント進出に導いたホ・ジョンム監督の退任の後、慶南FCを率いていたチョ・グァンレを新たな指揮官に迎えたが、チームに大きな変更はない。4-2-3-1のフォーメーションを使用し、ワントップの下にパク・チソンとイ・チョンヨンという傑出した2列目の選手を配置し、自由に彼らを動かして攻撃を組み立てる形だ。
しかし、今回負傷で本来のワントップであるパク・チュヨンが招集できなかったことで、ややチームのバランスが崩れてしまった。その代わりと期待されるのは蔚山の長身FWキム・シヌクだが、彼はチュヨンのように器用な選手ではなく、12月30日に行われたシリアとの親善試合では2列目との連携が全く取れず、ほとんどボールを触れずに終わった。
そこで投入されたのがユ・ビョンス、ソン・フンミン、チ・ドンウォンという若手FW三人とク・ジャチョル。シヌクと同じく全く機能しなかったキム・ボギョンを下げたことで2トップになった韓国は、後半に一点を取り返しなんとか勝利をあげた。しかし戦術はほぼ上記の4人の仕掛けに頼る形となり、おそらくグァンレの構想からすればイレギュラーなものだろう。
この結果をどう監督は評価するのか、そしてどのようなスタメンとフォーメーションで開幕に望むのか。もちろん不安はあるが、もしかしたら今回の韓国は多くの若手の台頭が見られる可能性があり、本大会において楽しみなチームである。
No. | 名前(Name) | 所属クラブ | |
---|---|---|---|
GK | 1 | チョン・ソンリョン (Jung Sungryong) |
城南一和天馬 |
21 | キム・ヨンデ (Kim Yong Dae) |
FCソウル | |
23 | キム・ジンヒョン (Kim Jin Hyeon) |
セレッソ大阪(JPN) | |
DF | 2 | チェ・ヒョジン (Choi Hyojin) |
光州尚武 |
3 | ファン・ジェウォン (Hwang Jae Won) |
水原三星ブルーウィングス | |
4 | チョ・ヨンヒョン (Cho Yong hyung) |
アル=ラヤン(QAT) | |
5 | カク・テヒ (Kwak Tae Hwi) |
京都サンガ(JPN) | |
12 | イ・ヨンピョ (Lee Young pyo) |
アル=ヒラル(KSA) | |
14 | イ・ジョンス (Lee Jung Soo) |
アル=サッド(QAT) | |
15 | ホン・ジョンホ (Hong Jeong ho) |
済州ユナイテッド | |
22 | チャ・ドゥリ (Cha Du Ri) |
セルティック(SCO) | |
MF | 6 | イ・ヨンレ (Lee Yong Rae) |
水原三星ブルーウィングス |
7 | パク・チソン (Park Ji Sung) |
マンチェスター・ユナイテッド(ENG) | |
8 | ユン・ビッガラム (Yoon Bit Garam) |
慶南FC | |
13 | ク・ジャチョル (Koo Ja cheol) |
済州ユナイテッド | |
16 | キ・ソンヨン (Ki Sung Yueng) |
セルティック(SCO) | |
17 | イ・チョンヨン (Lee Chung Yong) |
ボルトン(ENG) | |
18 | キム・ボギョン (Kim Bo Kyung) |
大分トリニータ(JPN) | |
19 | ヨム・ギフン (Yeom Ki hun) |
水原三星ブルーウィングス | |
FW | 9 | ユ・ビョンス (Yoo Byung Soo) |
仁川ユナイテッド |
10 | チ・ドンウォン (Ji Dong Won) |
全南ドラゴンズ | |
11 | ソン・ヒョンミン (Son Heung Min) |
ハンブルガーSV(GER) | |
20 | キム・シヌク (Kim Shin wook) |
蔚山現代 |
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