今夜遂に開幕するアジアカップ2011。中東のカタールで行われる戦いに注目が集まる中、Qolyではアジアサッカーの歴史に名を残してきた男達に注目した。

1つ目のデータはアジアカップの歴代の得点王である。FWの勲章の一つである得点王だが、日本人で受賞したのは、前回の2007年大会の高原直泰ただ一人。FWの決定力不足が叫ばれて久しいが、アジアカップの歴史にもその一端を垣間見る事ができる。また、1996年大会ではイランの英雄でありアリ・ダエイが、2000年は韓国のイ・ドング、2004年はバーレーンのアラー・フバイル、イランのアリ・カリミなど、アジアのスーパースター達が名を連ねている。また、ガンバ大阪でプレーしたカ・シュウゼンの名前も往年のファンにとっては懐かしいのではないだろうか。また、1956年、1964年、1968年大会にイスラエルの選手の名前があるという事は、イスラエルがかつてはアジア連盟に所属していた事を思い出させてくれる。

アジアカップ歴代得点王
開催年 ゴール数 名前
1956 4 ナフム・ステルマチ(イスラエル)
1960 4 チョ・ユノク(韓国)
1964 2 インダー・シン(インド)
モルデチャイ・シュピーゲル(イスラエル)
1968 4 ホマヨウン・ベフザディ(イラン)
モシェ・ロマノ(イスラエル)
ギオラ・シュピーゲル(イスラエル)
1972 5 ホセイン・カラニ(イラン)
1976 3 ゴラム・フセイン・マズルミ(イラン)
ナセル・ヌライー(イラン)
ファテヒ・カミル(クウェート)
1980 7 ベタシュ・ファリバ(イラン)
チェ・スンホ(韓国)
1984 3 カ・シュウゼン(中国)
シャーロック・バヤニ
ナセル・モハマドハニ(イラン)
1988 3 イ・テホ(韓国)
1992 3 ファハド・アル=ビシ(サウジアラビア)
1996 8 アリ・ダエイ(イラン)
2000 6 イ・ドング(韓国)
2004 5 アラー・フバイル(バーレーン)
アリ・カリミ(イラン)
2007 4 ユニス・マフムード(イラク)
高原直泰(日本)
ヤセル・アル=カフタニ(イラン)

2つ目のデータはアジアカップの通算得点王である。トップに君臨するのはイランの英雄であり、アジア史上最高のストライカーの誉れ高きアリ・ダエイ。2位にはアジアキラーの韓国代表イ・ドング。そして3位には日本代表の高原直泰がランクインしている。いずれも複数大会で積み上げた記録だけに、なかなか更新する事は難しいが、サウジアラビアのヤセル・アル=カフタニ(通算6ゴール)、イラクのユニス・マフムード(通算5ゴール)は、今大会で得点を積み重ねれば更なる上位へと名を移す事ができそうだ。

アジアカップ通算得点王
通算ゴール数 名前
14 アリ・ダエイ(イラン)
10 イ・ドング(韓国)
9 高原直泰(日本)
8 ジャセム・アル=フワイディ(クウェート)
7 ベタシュ・ファリバ(イラン)
ホセイン・カラニ(イラン)
チェ・スンホ(韓国)
ファイサル・アル=ダヒル(クウェート)
6 ヤセル・アル=カフタニ(サウジアラビア)
5 ユニス・マフムード(イラク)
アラー・フバイル(バーレーン)
アリ・カリミ(イラン)
アリ・ジャバリ(イラン)
西澤明訓(日本)
ウ・サングォン(韓国)
ファン・ソンホン(韓国)
ナフム・ステルマチ(イスラエル)
シャオ・ジアイ(中国)

(筆:Qoly編集部 H、N)


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