先日、ドイツ代表との親善試合に臨むイタリア代表が発表され、インテルのMFチアゴ・モッタが初招集を受けた。しかし、モッタはブラジル代表としてプレーした経験を持つ為、イタリア代表に登録できるかどうかという問題が浮上していたが、FIFAはモッタのイタリア代表登録にOKをだした。

FIFAからの返答待ちとなっていた理由は、モッタが2003年のゴールドカップにブラジル代表として出場し、2キャップを記録している事に起因している。FIFAの規定では「帰化によって2ヶ国以上の代表でプレーする事」を禁じているが、2003年のゴールドカップのブラジル代表はU-23代表チームで戦っていた。

無事にイタリアA代表入りが承認された為、モッタはドイツ戦に先発することが濃厚となった。代表監督のプランデッリはスタメンでの起用を名言している。当日、代表キャップを刻む事ができれば、モッタは57番目のオリウンドとしてプレーする事になる。

オリウンド(Oriundo)とは、「~から」という意味を持つイタリア語で、1920年1月18日に、スイス生まれのエルマンノ・アエビがイタリア代表としてキャップを刻んでおり、以降、先祖にイタリア人を持つ外国生まれの代表選手やイタリア以外のルーツを持ち、他国代表を選んだ選手をオリウンドと呼ぶようになったという。「57番目」と記載したが、「オリウンド」の定義については広義と狭義が存在する。今回は一番広く考え、57人目と判断している。

なお、イタリア代表はプランデッリ監督になってから3人目のオリウンド誕生である。アマウリ、クリスティアン・レデスマがプランデッリ監督によって代表招集を受けていた。

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