2011年2月12日(土) - オールド・トラフォード
Manchester United
2
1-0
1-1
1
Manchester City
ナニ
ルーニー
41'
78'
得点者
65'

シルバ

試合開始時点


シティの猛攻を受けながらも、ユナイテッドが素晴らしい勝負強さを発揮。1位の座を固めた。

開始早々から両チームともラインを高くし、テンポの速い展開。ユナイテッドがややポゼッションで優位に立つも、シティが鋭いカウンターで脅かす。

際立ったのはシティの守備組織。1vs1に強いメンバーに加え、カバーリングの意識、前線とDFラインの連動が徹底され、ユナイテッドにバイタルエリアでボールを持たせなかった。かつてシティはゾーンディフェンスの巨匠、エリクソン監督のもとで固い守備を披露していたが(2007-2008シーズン)、現在は守備組織の熟成に加え、フィジカル勝負に強いメンバーをそろえたことでさらに安定感が増している。

ユナイテッドはギグス、ナニのドリブルが切れまくっていたが、クロスとミドルの精度に欠けた。それでもヴィディッチを中心とした守備は安定しており、中盤のフレッチャーやスコールズもボールを奪っては素早いワンツーでシティを押し込む。シティもカウンターでチャンスを攫むも、ラストパスの精度に欠けた。開始早々ににシルバがGKとの1vs1を外してしまったのが悔やまれる。

そして41分、GKファン・デル・サールのクリアをルーニーが競り勝ち、ギグスが中央にスルーパス。走り込んだナニが華麗なトラップで足下に収め、GKハートを破ってユナイテッドが先制する。

67分以降

後半はシティが一方的に押し込むも、エリア付近でパスミスや味方同士で重なる場面があり、得点を奪えない。ここでマンチーニ監督はSWP、ジェコを投入してさらに攻撃的な姿勢をとると、これが功を奏した。65分、右からのクロスをDFともつれ合いながらジェコがシュートすると、シルバの背中に当たってコースが変わってゴールイン。シティが同点に追いついた。

ここからはより中盤が省略され、双方がカウンターを打ち合うも、DFの奮闘で勝ち越し点が奪えない。ユナイテッドはヴィディッチがクロスに対し絶対的な強さを発揮し、コンビを組んだ若いスモーリングも奮闘。制空権を渡さない。一方のシティも今シーズン大きく成長したコンパニーがボールを奪いまくり、的確なボールキープからカウンターにつなげる。

ややこう着状態に陥ったかに見えたが、ここで勝負を決めたのはエースのスーパーゴールだった。右サイドのナニからのクロスはややコースを外れたかに見えたが、ルーニーが強引にバイシクルシュート。完璧な一撃はゴール右に突き刺さり、GKハートは一歩も動けなかった。ユナイテッド勝ち越し!

シティはジェコのキープ力、テベスとシルバのパス交換を主体にゴール前に迫るものの、ユナイテッドDFの奮闘とGKファン・デル・サールの攻守に阻まれ、同点弾を奪えないままタイムアップ。後半になっても衰えないユナイテッドの走力、カウンターを阻むボールキープ術が際立った。

ユナイテッドはこれで2位アーセナルに勝ち点4差。シティは4位チェルシー、5位トッテナムより消化試合が多いため、今後の結果如何では6位まで後退する可能性もある。

(筆:Qoly編集部 S)

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