3月29日に行われたEURO2012予選、リトアニアとスペインの一戦は、スタジアムのピッチコンディション悪化により前日になっても開催されるのかはっきりせず、試合の数時間前にようやく審判団によってGOサインが出されたことで話題となった。
ところが、アクシデントはこれだけではなかったようだ。渦中の人となったのは、アスレティック・ビルバオの長身ストライカー、フェルナンド・ジョレンテ。
上の写真を見て、すぐに気づいた方はなかなか良い観察眼をお持ちだ。
2ゴールを挙げた昨年10月8日のホームでのリトアニア戦に続き、代表4試合目の先発を果たしたジョレンテ。しかしこの試合、どういうわけか彼だけが旧モデルのユニフォームを着用していたのである。アフリカなどでは時折目にする出来事だが、スペインのような大国レベルでは近年聞いたことがない。あまりの違和感のなさに、試合を観戦していた人どころか審判がこの事に気づいていたかどうかも怪しい…。
問題のユニフォームは右胸にW杯優勝パッチこそあるものの、左胸の協会エンブレムの上にあるはずのW杯優勝を表す星がない。そもそもW杯優勝パッチは現在の11-12モデルから付いたもので、また旧モデルの右胸には本来胸番号が入っていることから、「間違えて持ってきた」ということでも無さそうである。
ユニフォームマニアの間では今回の“事件”は既に話題となっており、「ジョレンテは旧モデルのTECHFITタイプがタイトで好きなのさ」「ジョレンテに合うサイズのシャツがなかったから急遽用意したのでは?」と様々な推理が行われている。スペインサッカー協会から特に発表はなく、メディアも理由までは報道していないようだ。真相はこのまま闇に葬られてしまうのだろうか。
ビジャ、シャビ・アロンソと共に、11-12モデルの広告に起用されたジョレンテ。なのに…。
なお、試合は3-1でスペインが勝利。グループIで無傷の5連勝を飾っている。
(筆:Qoly編集部 O)
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