今季、3年ぶりにプリメーラへ復帰したレバンテだが、セグンダ3位での昇格ということはつまり、単純に見れば降格候補の筆頭。開幕3連敗のスタートはその前評判に相応しいものだったと言える。しかし、彼らには大きな武器があった。それは「経験」。バジェステロス、ハビ・ベンタ、フアンフラン、ムヌーア、セルヒオ・ゴンサレスら、酸いも甘いも知り尽くした30代なかばのベテラン選手を中心に、レバンテは良い意味で鈍感な戦いぶりを見せる。そして前線では、マンチェスター・シティからレンタル加入のエクアドル代表ストライカー、カイセドが13ゴールの活躍。後半戦は、8試合負けなし、さらに目の前で優勝こそ許したもののバルサと引き分けを演じるなど、近年では最高となる14位の成績を残し、見事残留を果たした。
そのレバンテが13日、バレンシアにある欧州最大級の水族館「L'Oceanografic」で新シーズンに向けたユニフォームを発表した。
ビセンテ・イボーラ。
エクトル・ロダス。
フアンフラン。
サプライヤーは来季も地元バレンシアのLuanvi。創業に関わった3人の名前(Luis、Antonio、Vicente)の頭文字を取ったという素敵な社名を持つスポーツ用品メーカーである。
レバンテは青とえんじがクラブカラーということでこれまでもバルセロナに似たユニフォームが登場することは少なくなかったが、2011-12ホームモデルは首回りと袖先の黄色が入り、まさに今季のバルサを連想させる仕上がり。ヨーロッパ王者の恩恵に少しでも預かろうということだろうか。
イボーラと同じくチーム生え抜きのエクトル・ロダスがモデルを務めたアウェイは、黒に白のプレート。その下のサードは、バレンシア州の旗を元にした黄色と赤のストライプに水色という組み合わせになっている。
プレゼンテーションの様子。
なお、レバンテはシーズン終了後、カイセドの買取オプションを行使して3年契約を結んだ一方で、2008年から指揮を執ってきたルイス・ガルシア監督が退団。ヘタフェの監督に就任しため、代わりにセグンダ13位のカルタヘナからフアン・イグナシオ監督を迎えた。
右から3人目がフアン・イグナシオ新監督。
(筆:Qoly編集部 O)