人気Webサイト『caughtoffside.com』にて、間もなく訪れる2011/12シーズンにプレミアリーグで注目すべき21歳以下のタレントが触れられていたが、この記事に登場していた10名を独自の見解を加味した上でご紹介しよう。まずはこの5名から。

ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・U)

現役を退いた、エドウィン・ファン・デル・サールの後継者としてアトレティコ・マドリーからやってきた若き守護神。周囲の厚い期待に対して、アレックス・ファーガソンは「デ・ヘアの正GKが確約されているわけではない」と釘を刺しているが、1800万ポンドで獲得した逸材をベンチ要員にするつもりは決してないだろう。1vs1で絶対的な強さを発揮し、至近距離からのシュートも難なく処理できるそのポテンシャルは底知れない。後はプレッシャーに耐えられるか否かだろう。


フィル・ジョーンズ(マンチェスター・U)

移籍金1600万ポンドというビッグディールで新たにユナイテッドの一員となった俊英ディフェンダー。空陸両面で披露する対人戦の強さはもちろんのこと、ゲームを読む力、フィード能力にも才があり、さらには、中盤もそつなくこなす利便性を備えているなど、ストロングポイントは枚挙に暇がない。「将来的には、同世代のクリス・スモーリングと共にユナイテッド守備陣の顔になる」と太鼓判を押すサポーターは多いようだが、即戦力としても十分に期待できることは言うまでもない。


ステファン・サヴィッチ(マンチェスター・C)

セルヒオ・アグエロの入団が決定してもなお「大物補強」に走るマンチェスター・シティだが、ビッグネームを獲得する裏で非常に将来性のある20歳の大器を手に入れていることを忘れてはいけない。同胞のヴィディッチ、スボティッチなどに比べると、力強さには不足感があるが、スケールの大きさを漂わすダイナミックなプレー、クレバーさを醸し出す、ラインコントロール、カバーリングの巧さからみても、欧州でトップクラスのセンターバックへ飛翔する可能性は大いに感じる。ロベルト・マンチーニがどのように育てるかが見物だ。


マルコス・アロンソ(ボルトン)

正確な左足を備える、レアル・マドリーの下部組織が輩出した大型レフトバック。守備面には大きな課題を残しているが、クロス精度、繋ぎの能力、攻撃参加のタイミングは良質。昨季に入団したボルトンではレギュラーポジションを掴めていないが、出場機会さえ得られれば一気に評価を高めるか。


ジャック・ロビンソン(リヴァプール)

「16歳と250日」というリヴァプール史上最年少でのプレミアリーグ出場記録を持つ、同クラブ期待のタレント。自慢のスピードを活かした勇猛果敢なオーバーラップからのチャンスメークを得意としており、トップチームでは攻撃能力を買われ左サイドハーフとしてもプレーするが、センターバックでの起用にも応えられるように守備能力もあり。「リヴァプールは、左サイドバックを補強する必要がある」との声は強いようだが、解決策を彼に見出してみるのも面白いかもしれない。

(筆:Qoly編集部 T)

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