2011年8月15日(月) - スタッド・ルイII(モナコ)
Monaco
1
0-1
1-1
2
Reims
ジェルマン

90+5'

得点者
35'
48'
アマルフィターノ
ギラス



かつてチャンピオンズリーグで準優勝に輝いたモナコ。当時の中心選手で、その後バルセロナ、ローマ、パリ・サンジェルマンで活躍したリュドヴィク・ジュリ。昨季限りで放出されていた彼が古巣モナコを救うため、やってきた。スタジアムには彼を歓迎するバナーが高々と掲げられた。

しかし、今季開幕から2連勝と波に乗っているスタッド・ランスの組織的なプレーに結果、内容共に完敗。英雄の復帰に華を添えることが出来なかった。

韓国代表FWパク・チュヨンやルーマニア代表ダニエル・ニクラエが移籍濃厚のため帯同せず、守備の要ハンソンも欠場。急遽ナンシーからレンタルで獲得した元代表選手マラマ・ヴァイリュアも登録が間に合わなかった。その為若手中心の形は変えることが出来ず。

チームが指向する「アドリアーノから積極的に縦パスを入れ、そこを基点に速く繋ぎ、スピードを落とさずゴールに迫る」という形は健在。しかし若手が多いためか、『それしか出来なかった』。

スタッド・ランスにとっては、完全に予想通りのプレーであった。ギラスとアマルフィターノのチェックでコースを限定し、ドーとキャが連動したプレスでインターセプトを狙う。ボールを奪えばフォルテスのキープ力を生かして前線に収め、同サイドで素早く追い越してスルーパスを引き出し、サイド攻撃を完成させる。事前の準備が100%機能したと言えよう。

35分には決定的なピンチを防いだ後のリスタートで先制。左サイドでギラスが収め、ニア側を追い越したタンモンにスルーパスを通す。折り返しをペナルティエリア内で待っていたロマン・アマルフィターノ(マルセイユに所属しているモルガン・アマルフィターノの実弟)がゴールに決めた。

さらに後半開始直後、フォルテスが右サイドでクルザワを突破しアーリークロス。中央では合わせられなかったが、ファーに抜けたところをアマルフィターノがサポートし、ニア側を追い越したタンモンにスルーパスを通す。ゴール前に折り返されたボールを、ギラスがDFと交錯しつつゴールに押し込んで追加点。敵地で見事に2点のリードを奪った。

逆に苦しい展開となったモナコは早い時間にボールをほとんど触れなかったヘルスタ、合流間もないジュリを諦めてジェルマン、ニマニに交代。74分には早くも最後の交代枠を使い、マンガニを投入。しかし試合内容はあまり向上せず、難しい状況が続いた。さらにロスタイムにはコネが2枚目の警告で退場してしまう。

ラストプレーでイセリックのフリーキックからジェルマンがヘディングを決め、1点差に詰め寄るも、試合はまもなく終了。名門モナコ、開幕から3試合で2分け1敗。昇格候補としては泥沼に近い成績でのシーズンスタートとなった。

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