2010年12月に行われたFIFA理事会で、スペイン・ポルトガル、オランダ・ベルギー、イングランドを破り、2018年のW杯招致を成功させたロシア。

計画では13都市16会場で試合を開催することになっているが、先日、ロシアスポーツ省のヴィタリー・ムトコ大臣は、この会場数について言及。「理論的に16会場でも問題はないが、おそらく13を越えない会場数となるだろう」と語った。最終的には2013年の春ごろ、FIFAの執行委員会によって会場が決められるようだ。

FIFAの2018/2022年W杯開催条件では、スタジアム数は12~18、収容人員は4万人以上(ただし、準決勝の会場は6万以上、開幕戦と決勝戦の会場は8万人以上)と定められている。次回、2014年に行われるブラジルW杯も、当初の開催候補17都市から最終的に12都市が選ばれた。

以下はロシアW杯の会場一覧。西端のカリーニングラードはバルト海に面したロシアの飛地領である。

都市 スタジアム 収容人数 建築方法
1 カリーニングラード カリーニングラード・スタジアム 45,015 新築
2 サンクトペテルブルク ガスプロム・アレーナ 69,500 新築
3 モスクワ ルジニキ・スタジアム 89,318 増築
4 モスクワ スパルタク・スタジアム 46,990 新築
5 モスクワ VTBアレーナ 44,920 改築
6 モスクワ州 モスクワ州立スタジアム 44,257 新築
7 ヤロスラヴリ シンニク・スタジアム 44,042 増築
8 ニジニ・ノヴゴロド ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム 44,899 新築
9 カザン ルビン・スタジアム 45,015 新築
10 サランスク サランスク・スタジアム 45,015 新築
11 サマラ サマラ・スタジアム 44,918 新築
12 ヴォルゴグラード ヴォルゴグラード・スタジアム 45,015 増築か新築
13 ロストフ・ナ・ドヌ ロストフ・ナ・ドヌ・スタジアム 43,702 新築
14 クラスノダール クラスノダール・スタジアム 50,015 新築
15 ソチ ソチ・オリンピックスタジアム 47,659 新築
16 エカテリンブルク セントラル・スタジアム 44,130 増築

各スタジアムについてはこちらの動画で。簡単にだが16会場全てが紹介されている。

なお、サンクトペテルブルクのガスプロム・アレーナを設計したのは、2007年に亡くなった日本の建築家、黒川紀章。愛知の豊田スタジアムをデザインしたことでも知られており、ガスプロム・アレーナは豊スタを一回り大きくした兄貴分のような外観。このスタジアムが彼の最後の作品だとも言われている。

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