2018年、ロシアを舞台にして行われるFIFAワールドカップ。
キリル文字圏で初開催されるサッカーの祭典に向け施設の整備などが着々と進んでいるが、先日お伝えしたルビン・カザンの新スタジアム「カザン・アレーナ」に続いて今月、モスクワ会場の一つ「オトクリティエ・アレーナ」が開業した。
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— Открытие Арена (@otkritiearena) 2014, 9月 2
クラブ独自のホームスタジアムを持っていなかった名門スパルタク・モスクワにとって、待望となる新スタジアム。
元々は「スパルタク・スタジアム」と呼ばれていたが、2013年2月、モスクワに本社のあるオトクリティエ銀行がスパルタク・モスクワとスポンサー契約を締結。新スタジアムの命名権も取得し、「オトクリティエ・アレーナ」として今回のオープンを迎えている。
なお、企業名が認められていないW杯などの大会では「スパルタク」の名称がそのまま用いられるようだ。
収容人数42,000人のサッカー専用スタジアムは、最新鋭の設備や近代スタジアムには欠かせないボックス席などを備え、W杯時には46,000人に増席可能とのこと。
スタジアムのオープンとともに地下鉄の新駅「スパルタク」が開業したほか(路線自体は元々通っていた)、隣接地には12,000人収容の屋内アリーナも建設。こちらはスパルタク・モスクワのアイスホッケーチームなどが使用することになるという。
Спартаковский стадион
#ОткрытиеАрена и станция метро «Спартак» с высоты птичьего полёта http://t.co/hm42002ku1 pic.twitter.com/pVtdCnUZ8S
— Открытие Арена (@otkritiearena)
2014, 8月 29
手前に見えるのが地下鉄の駅。屋内アリーナは写真中央あたりに建てられる。奥に見える街並みはモスクワの中心部。
На строительстве спартаковского стадиона
#ОткрытиеАрена Памятник братьям Старостиным pic.twitter.com/ZBVq5ZudfB
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2014, 8月 21
北側のスタンド前には、“民衆のクラブ”であるスパルタクの創設と発展に尽力したニコライ・スタロスティンとその弟たち、「スタロスティン四兄弟」の銅像が置かれている(スタジアムの外にはスパルタクの象徴であるグラディエーターの像も)。