3部リーグから2シーズン連続の優勝で今季リーグ・アンへ上がってきたのが、フランスとスイスを跨ぐレマン湖のほとり、トノン＝レ＝バンを本拠とするエヴィアン・トノン・ガイヤール。他クラブとの合併・吸収や本拠地移転などを経て、2009年夏、ミネラルウォーターの「Evian」ブランドを保有するダノン・グループ（Groupe Danone）がクラブを買収。現在の名前となった。

今年1月、2部ながらリヨンでキャプテンも務めた元ブラジル代表のカサパを獲得するなど、資金力に恵まれたエヴィアンは今夏も精力的に補強。元フランス代表FWゴヴ（上写真・中央）ら国内の実力派に加え、移籍最終日にはリヴァプールからデンマーク代表MFポウルセンを電撃的に獲得し、初のトップリーグを戦っている。

エヴィアンのサプライヤーはKappa。ホームはまさに、あのミネラルウォーターのラベルそっくりな淡いピンクと青いアルプス山脈の組み合わせ。アウェイはその逆バージョンで、サードはピンクと黄色の切り返しデザインが採用されている。「Danette」はダノンのブランド名。

PSGやマルセイユなどで活躍した、36歳のMFジェローム・ルロワ。

ゴヴは1年のギリシャ生活を経てリーグ・アンへ復帰した。

プレシーズンでは紺のモデルも使用。

なお、エヴィアンといえば外せないのが、元フランス代表DFのリザラズだろう。エヴィアンの少数株主である彼は、昨季の開幕前、「昇格した際にはエヴィアンのロイヤルホテルの廊下を全裸で走るよ」と地元紙でコメント。結果はご存知の通り。シーズン終了後、このことについて尋ねられたリザラズは「もちろん約束を守る」と明言。そして7月末、それはひっそりと実行されたのだった。

「ETG」はクラブ名（Evian Thonon Gaillard）の略称。

エヴィアンのここまでの成績は1勝3分け1敗。前節終了時点では12位で、初昇格チームということを考えればまずまずのスタートだろう。次戦は本日18日、日本時間の19日0:00から行われるホームゲーム。カタール資本によって買収され、金満クラブとなったパリ・サンジェルマンを相手に2勝目を目指す。 ⇒ PSG戦の詳細についてはこちら。

（筆：Qoly編集部 O）