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昨季のUAEリーグで驚きの準優勝に輝いたバニ・ヤス。今季は指揮官を変更し、2007年のアジアカップでイラクを率いて優勝に導いたブラジル人監督ジョルヴァン・ヴィエイラを招聘。さらに元フランス代表FWダヴィド・トレゼゲを獲得し、本気でリーグの制覇を狙った。

しかし今シーズンのスタートは苦戦。リーグはまだ開幕していないが、先んじて行われているエティサラット・カップでアル・ナスル、アル・シャバブに敗北し、アジマンにも引き分け。3試合を戦って勝利がない。

今夏の移籍市場ではユースフ・アル・ハマディとアリ・マフムードを売却。ウルグアイ人DFセルヒオ・ゴンサレスもわずか1試合の出場に終わり、放出した。また若手が多いチームであるため、五輪代表とフル代表を兼任する選手もいる。アメル・アブドゥラフマンやモハメド・ファウジなどが合宿で不在となる状況があった。さらに9月25日には最も期待されていた若手、テヤブ・アワナが自動車事故のため死去するというショッキングな出来事も。

ヴィエイラ監督はチーム作りの混乱と多くの変更がスロースタートをもたらしていると話した。

「君はアル・ナスルとの試合を見たかい。彼らは何人の選手が抜けたんだ? ゼロだ。何人の選手を買ったんだ? たった一人、マーク・ブレシアーノ(オーストラリア代表MF)だけだ。我々は多くの変更に対応しなければいけなかった。大きな違いだ。アル・ナスルと同じ状況にはない。彼らは既にグループとしてまとまっている。それが我々に起こるまでには、時間が必要だ」

「我々は良い試合をしたよ。しかし少し不運だった。チャンスはあったし、あのペナルティキックは反則ではなかったと思うよ(9分にカルロス・テノリオのPKで失点し、そのまま0-1で終了した)」

「試合を重ねるごとに良くなっている。まだ完全ではない。まだまだ良い部分を持っている。まあ、私は昨季のバニ・ヤスの試合は少ししか見ていないから、コーチの判断なのだがね。でも、こんな魂を持ったチームは初めて見るんじゃないかね?」

「我々はとても良いチームだし、私はリーグを制するためにここに来た。タイトルを獲得するために全力を尽くす。全てのキープレーヤーが戻ってきたら、遙かに改善されるだろう」

バニ・ヤスは今回のインターナショナルマッチウィークで多くの選手がチームから離れている。10月8日に行われるエティサラット・カップ4回戦ではまだ「完全なチーム」になることはない。

しかし最大の焦点はリーグ戦である。そのため、バニ・ヤスはダヴィド・トレゼゲ、昨季の得点王アンドレ・サンゴール、オマーン代表ファウジ・バシール(日本ではドゥールビーンと呼ばれていた時期もある)に加えて、もう一人の外国人をディフェンダーに加えたいと考えているようだ。

UAEプロリーグは10月15日に開幕される。

(筆:Qoly編集部 K)

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