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先日の記事でお伝えした通り、SEAゲームス(South East Asian Games)は11月21日夜にサッカー競技の決勝戦が行われた。準決勝でミャンマーを破ったマレーシアと、ベトナムに競り勝った地元インドネシアが、GLに続いてファイナルでも顔を合わせた。

民族的に対立意識の強い両国の対戦。ミャンマー戦の前にはマレーシア代表チームが乗るバスがインドネシアファンに囲まれるなどの騒動もあった。しかも片方の本拠地であり、大会の最後を飾る看板競技の決勝。会場となったゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムにはキャパシティを大幅に超える9万人が詰めかけ、チケットを手に入れられなかった一部のファンが暴徒化。機動隊が出動する事件にもなった。

日本の東城穣主審(公式サイトでは“Togo"と誤植されているが…)が担当したファイナルは、地元インドネシアが先制する展開。キックオフからわずか4分、オクトのコーナーキックからフリーになったグナワンがヘディングで得点しリードを奪った。

しかし、その後試合の流れはマレーシアに傾く。12分にバドロル・バフティアルのクロスをアスラルディン・オマールがヘディングで叩く惜しい場面を作ると、立て続けにチャンスを生み出した。

そして36分、マレーシアが同点ゴールをあげた。アシストはまたもバドロル・バフティアル。ディフェンダーの軽いプレーを見逃さずクロスに持ち込み、アスラルディン・オマールのダイビングヘッドを導いた。

このまま試合は1-1で終了し、延長でもスコアが動かずPK戦に突入。インドネシアはグナワン、フェルディナンド・シナガの2選手が枠を外してしまう。対するマレーシアは3人目のアハメド・ファクリが失敗してしまったものの、4人がネットを揺らしスコアを4-3とし、勝利を手にした。

両者はグループリーグでも対戦しており、その際も0-1でマレーシアが勝利している。インドネシアはどうしてもそのリベンジを果たさなければいけない状況にあったが、PK戦で涙を飲んだ格好である。

なお試合後には2人のインドネシアサポーターがスタジアム内で亡くなり、多くの怪我人が出たという発表も。インドネシアにとっては非常に悲しい結果になってしまった。

(筆:Qoly編集部 K)

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