12月28日、オランダ・エールディヴィジに所属しているPSVアイントホーフェンは、ナイジェリアU-23代表MFラビウ・イブラヒムとの契約を解除したと発表した。
ラビウ・イブラヒム
ラビウ・イブラヒムはかつて「世界で最も期待される若手50人」にも選ばれた経験を持つアタッカー。若くしてポルトガルに渡ってスポルティング・リスボンのユースで育成された。ナイジェリアU-17、U-20などの各年代の代表チームでエースとして活躍。2007年にはU-17ワールドカップに参加し、優勝カップを勝ち取っている。
しかし、シニアではクラブとのトラブルに泣いている。契約の条件を巡ってスポルティングと対立し、プロ契約を結ばぬまま退団。VVVへの移籍が持ち上がるも給与交渉で決裂し、半年以上に渡って無所属のまま過ごしている。
その後、オランダ2部のテルスターに練習参加し、親善試合で活躍したことが切っ掛けとなりPSVアイントホーフェンに3年契約で加入。これが今年3月の話であるが、「クラブ側の都合によっていつでも契約を解除できる」という条項が存在したことにより、わずか9ヶ月という短い期間の所属となった。
あるエージェントはMTNのインタビューに「契約が不利だった」と語っている。
「これはとても悲しい事実だ。彼の契約はプレイヤーを保護するものではなく、クラブに有利なものだった。私はPSVのセカンドチームを見ている。彼はポテンシャルを持っているが、PSVのようなトップクラブの選手ではない」
ラビウ・イブラヒムは今後ベルギーやイングランドの下部リーグで移籍先を探すのではないかと言われている。
(筆:Qoly編集部 K)