1月2日、UAE1部リーグのアル・ワフダでプレーしているUAE代表DFハムダン・アル・カマリが欧州移籍をする可能性があるとザ・ナショナル紙が報じた。
報道によれば、アル・カマリに興味を持っているのはフランス・リーグアンに所属しているオリンピック・リヨン。早ければこの冬の移籍市場でヨーロッパに渡る可能性があるとチーム関係者が明かしたとのこと。
Hamdan Al-Kamali
ハムダン・アル・カマリは1989年生まれの22歳。180cm台前半と決して大柄ではないものの、スピードに優れた身体能力が武器のセンターバック。強烈なフリーキックも得意としている。
かつてはU-20代表で主力を担い、2009年のU-20ワールドカップでは主将としてチームをベスト8に導いた。昨年行われた広州アジア大会では決勝で日本とも対戦した経験を持つ。アル・ワフダで出場機会を得る前からフル代表に選出されたほどのエリートであり、現在もU-23のキャプテンを務めている。
アル・ワフダの監督を務めるヨゼフ・ヒッケルスベルガーはアル・カマリの移籍についてこう答えている。
「アル・ワスルとの試合の後(先週の金曜日)に彼が私の元に来て、“おそらくこれが最後の試合になると思う”と言ってきた。リヨンが真剣なオファーを出してきたんだろう」
リヨンは昨年夏にもアル・カマリに接触したと言われているが、そのときには真剣なオファーではなかったため、アル・ワフダ側が拒絶した。もし実現すれば、彼が欧州でプレーする唯一のUAE人となる。
またリヨンは同じUAEリーグから、アジマンに所属している元セネガルU-23代表ストライカー、イブラヒマ・トゥレの獲得も検討している模様である。
トゥレは1985年生まれの26歳。欧州では無名だが、メスの下部組織やウィダド・カサブランカを経てイランで才能が開花。高い身体能力と突進力を武器に、パイカン、ペルセポリス、セパハンで常に2桁ゴールを取ってきた中東屈指のセンターフォワード。アジマンには昨年夏にやってきたばかりだが、既に9試合で6得点を挙げる活躍を見せてチームを牽引している。
(筆:Qoly編集部 K)