先日、コリンチャンスが23歳の中国人MFチェン・ジチャオと2013年末までのレンタル契約を結んだとお伝えしたが、その後の近況が入ってきた。
チームトレーニングでは時折笑顔もみせているジチャオだが、自らも危惧していたように言葉の面で苦労しているようだ。 チームメイトとは英語でやり取りをしているものの、周りからは常に辞書を持ち歩いて早くポルトガル語を身に着けることを求められている。
「彼の名前(の発音)は本当に難しいから、“Chui”(ジチャオのニックネーム)って呼んでるよ。 まだ、ポルトガル語はつたないけど、一緒にやっていくために教え込むつもりだよ」とMFエデニウソン。鹿島アントラーズで3年間プレーしたMFダニーロも「やはり最初は難しい。 私も日本に行った際、何をどうすべきか分からなかった経験があるからね。 彼もどうすべきが迷っている。でも、このチームの雰囲気はいいし、彼を歓迎するよ」とコメント。
そんななか、中国でのプレー経験があるFWビウとは少し会話ができているようだ。そして、元レッズのエメルソンは日本語と中国語を比較して楽しんでいるという。
コリンチャンスは8日、コパ・リベルタドーレスでナシオナル(パラグアイ)と対戦したが、ジチャオに出場機会はなかった。 中国市場を見込んでの獲得と揶揄する声もあるなか、入団会見で「ブラジルのフットボールは大好き。ここでのプレーを楽しめると思う」と話したジチャオは自らの実力でその声を払拭することはできるだろうか。
ちなみに、サンパウロも中国人選手の獲得を検討しているという。