3月11日、UAEプロリーグに所属しているアル・ジャジーラが、ベルギー人指揮官フランキー・ヴェルカウテレンを解任。その理由は成績不振ではなく、「選手との関係に問題が発生していたから」というものであった。
ザ・ナショナル紙のアミス・パセラ記者はこの解任劇に対して「UAEは厳しさを許容しなければならない」と批判するコラムを掲載。それを抜粋して紹介したい。
「ヴェルカウテレンの解雇は、UAEプロリーグのチームを率いるに当たって難しいバランスが必要であることを感じさせる。
このベルギー人指揮官は、フィットネスコンディションに重点を置いた厳格な人だった。彼は準備を怠り、コンディションが整っていない選手を外すことに全く躊躇がなかった。
それがチームを動揺させた。選手は自分たちの好みの指揮官を求めているようだ。クラブを管理する際は、選手と監督の調和なしには上手く行かない。常に仕事に対して敬意を払わなければならない。
しかし、UAEの選手たちは厳しさを受け入れるべきなのではないか?
UAEの最近の監督事情は悲惨だ。9月にA代表のスレチュコ・カタネッツ前監督が解任された時、彼は仕事の論理を説いた。
『人は勝利することが出来、そして負けることが出来る。だから努力しなければならない。もし努力しなければ、すなわちそれは負けることを意味する』と。
UAEプロリーグの監督たちは、選手との関係が悪くなることを恐れて、トレーニングを緩くしすぎなのではないだろうか?
例えばラファエウ・ソビス。2008年、レアル・ベティスに4700万ディルハム(約10億円)という記録的な移籍金を支払い、アル・ジャジーラが購入した。しかし2010年にブラジルのインテルナシオナルにレンタルで放出された。切れ味が失われてしまったからだ。
ところが半年後、ラファエウ・ソビスはクラブ・ワールドカップでアブダビに戻ってきた。フィジカルコンディションが整い、切れ味が戻っていた。それは厳しいトレーニングの元に戻ったからではないのか?
監督は厳しいと言うことで罰せられるべきではない。成功は努力なしには決してやってこないのだ」
(筆:Qoly編集部 K)