17日に行われたFAカップ準々決勝、トッテナム対ボルトン。日本期待の宮市亮も先発したこの試合で、またしても悲劇が起こってしまった。

1-1で迎えた41分、ボルトンがトッテナムの攻撃をしのぎ、GKのアーダーム・ボグダーンが仕切り直しのゴールキックをセットしていたときの出来事であった。ボルトンMFファブリス・ムアンバが周りに誰もいないところで、突然ピッチに昏倒。まもなく事態の深刻さが明らかとなり、彼の元に集まった医療スタッフが10分にわたって治療を施すも、既に呼吸は停止。AED(自動体外式除細動器)も少なくとも2度使用されたが、意識は回復しなかった。すぐさま担架に乗せられ、ピッチを後にするムアンバ。選手たちは悲痛な表情を浮かべ、ホワイト・ハート・レーンの観衆も拍手をしながら見送ることしかできなかった。

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治療の様子を見守るデフォーと宮市

救急車にはオーウェン・コイル監督とキャプテンのケヴィン・デイヴィスが同乗し、ムアンバはロンドンチェスト病院へと運ばれた。悲劇を目にした選手たちのショックは大きく、主審を務めていたハワード・ウェブは協議の末に試合を中断。その後、中止が決定された。

Twitter上には彼の無事を祈るツꀀ#PrayForMuamba のハッシュタグの付いたツイートが溢れ、試合のなかった選手たちからも同様のメッセージが続々と発せられた。現地時間21:00の時点で、BBCによればこれ以上の情報は入っていないとのこと。一方、『SkySports』では病院のスポークスマンが「容体は安定した」と明かしたと報じている。

(筆:Qoly編集部 O、K)

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