「協会の管理能力を信頼することが出来ない」

オーストラリアの各メディアは4月10日、ニューカッスル・ジェッツの運営会社であるハンター・スポーツ・グループ(HSG)がライセンスを返納し、クラブから撤退する意向を示したと報じた。

ニューカッスル・ジェッツは、現在ジェイソン・クリナの負傷に対する保険の問題やライセンス取得費の不正請求問題などを抱えているが、HSGのCEOを務めているトロイ・パーマーは「オーストラリアサッカー協会(FFA)ツꀀの管理能力に対する不信が唯一の理由である」と表明した。

「ジェッツ及びサッカーのファンとして、非常に苦しい選択だった。選手、コーチ陣、ファン、その全てに与える大きな影響も承知してのことだ。我々はジェッツのために短期間で多くのエネルギーと金銭を投資してきた。

それを絶えず邪魔してくるFFAにはうんざりしている。残念ながら彼らの管理能力を信頼することが出来なくなった。我々には撤退以外のオプションが残されていない。

HSGのこの決定はサッカーから離れることを意味しない。地元との約束を果たすために成長を続ける。若年層の育成に毎年100万ドルを投じ、家族の負担を減らす。我々はむしろ積極的に若者と地域社会を支援する。Aリーグという巨大な無駄を無視して」

しかしクラブ運営に必要なライセンスは2020年6月まで保持する義務があり、 FFAのCEOを務めているベン・バックリーは法廷闘争に持ち込む可能性も示唆した。

「我々は法的な警告を発している。彼らは契約を締結したんだ。その期間はクラブを運営する義務がある。我々は意思決定を再考するための適切な期間を与えるつもりだ。常識的な結末があることを期待している。

ニューカッスル・ジェッツを残したいか? もちろんだとも。ファンがこのように扱われるべきではない」

Aリーグでは、今年に入ってゴールドコースト・ユナイテッドのオーナーを務めていたクライヴ・パーマーのライセンスがFFAによって剥奪され、今シーズン限りでクラブが消滅することが決まっていた。

ゴールドコーストに代わり、11/12シーズンからはシドニー西部に新しいクラブが創設されて10チーム体制が維持される見込みであったが、オーストラリアに再びチーム消滅の危機が訪れた。

(筆:Qoly編集部 K)

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