ナサフ・カルシ | 0 | - | 1 | アル・ラーヤン |
64' |
ロドリゴ・タバタ |
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今大会まだ勝利がないウズベキスタン第3の刺客ナサフ・カルシは、序盤から激しい試合を仕掛けた。縦のボールや大きなサイドチェンジで一気に押し上げ、2トップがサイドに開いて基点を作り、オーバーラップで厚みを作る。特に深い位置まで戻らないタバタの裏のスペースを弱点と考え、タッチライン際を再三破っていた。 しかしアル・ラーヤンもそれに負けていなかった。ナサフは攻撃に人数が掛かってくる上、バイタルエリアのマークが外れやすく、パスミスが多い。そのため、ミスを狙ってカウンターを仕掛け、ロドリゴ・タバタが中央に絞ることで容易にチャンスを作り出すことが出来た。 お互いに弱点を利用した攻め合い、我慢し合いの内容。その中で徐々にペースを掴んでいったのはアル・ラーヤンだった。前半の中盤でゴマ、アフィファの両ボランチがサイドに守りに行くようになり、弱点を多少カバーした。さらに後半はアフィファが高い位置に出るようにもなり、タバタと共にバイタルエリアを崩しに掛かった。 そして64分、その流れの中からではなかったが、アル・ラーヤンが先制に成功する。敵陣でファウルを誘ってセットプレーを奪うと、ロドリゴ・タバタが強烈なシュートを放つ。これがキーパーの手を弾いてゴールに突き刺さり、試合を動かした。 そして先制してからは徹底的に引き、これまでやられていたサイドを完全に封印。ナサフの反撃をシャットアウトし、アル・ラーヤンが大会2勝目をあげ、グループ2位に浮上。逆にナサフ・カルシは最下位からの脱出に失敗した。 |
アル・アハリ | 3 | - | 1 | アル・ナスル |
ジェザウイ ヴィクトル・シモンエス カミル・アル・ムサ |
55' 66' 73' |
34' |
ディアネ |
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アル・アハリが見事な逆転で大会2勝目をあげ、グループ首位に躍り出た。序盤は苦戦したものの、その後ペースを戻して悪い流れを断ち切り、後半に三度ネットを揺らした。 試合の立ち上がりは悪かった。やや様子見気味で、消極的で、攻撃はシモンエスにロングボールを放り込んでいた。しかし引いていたことによって、相手の一番怖いブレシアーノとディアネの縦の関係を生かさせてしまい、ピンチを迎えていた。ディアネの足元に入れば奪えない、ブレシアーノに前を向かれれば必ず良いパスが出てくるからだ。 アル・アハリは10分でこれを克服。ブレシアーノにボールが入った瞬間にパスコースを遮断、ディアネは激しいマークで潰す。そこさえ生かさせなければ、アル・ナスルの攻撃力の大半を削ぐことが出来、ラインも上げられた。 だが前半は嫌な流れが続いた。攻める事は出来るのだが、サイドからのクロスがなかなか合わず得点が決まらない。そして34分にはセットプレーからディアネにヘディングを決められてしまい、報われない展開であった。 しかし、後半にようやく努力が実る。いや、むしろアル・ナスルが良い流れを手放してくれたと言うべきか。 ワルテル・ゼンガが率いるチームらしく、アル・ナスルはわずか1点のリードを守りに来たのである。前線にディアネを残し、全員で引いてきたのだ。しかし、集中力がないUAEの選手たちに45分完璧に守れというのは、無理な願いだ。 アル・アハリは後半開始から10分あまり、ほぼ100%敵陣でプレーした。そして55分、ジェザウィが眼の覚めるようなミドルシュートを叩き込んで同点に持ち込む。 勢いが付いたアル・アハリの勢いは止まらない。66分にはカウンターから右サイドをジェザウィが飛び出し、サイドチェンジをカマーショが受けてクロス。完全にフリーで飛び込んだヴィクトル・シモンエスがヘディングを決めて2点目。さらに74分、カマーショのフリーキックからカミル・アル・ムサがヘディングを決め、試合を終わらせた。 |
(筆:Qoly編集部 K)