ガンバ大阪 0 - 2 アデレード・ユナイテッド




65'
87'
ファン・ダイク
佐藤(OG)
Gamba Osaka, Adelaide United

既にグループリーグでの敗退が決まっているガンバ大阪。消化試合であるため若い選手を多く使って望んだが、アデレード・ユナイテッドにホームで完敗。かつての王者が1勝5敗という悲しい結果に終わった。

ロングボールを基点としたサイドからのカウンターを得意とするアデレードに対して、ガンバ大阪は序盤からボールを支配しに掛かったが、サイドチェンジや1つポジションを飛ばしたパスの意識が低く、相手の守備を動かすようなプレーが見られなかった。そのため、ボールは繋ぐが、自分たちで窮屈なところに入っていって防がれるという場面が頻発し、攻めているようでチャンスは多くなかった。

後半になるとロングボール的に裏を狙うプレーがいくつか見られるようになり、若干攻撃には改善が見られたが、本当に若干だった。逆サイドのスペースを使えず、ミスも多く、狙いを持って崩すという形は数少ない。得点の可能性は決して高くはなかった。

そして60分にファン・ダイクが投入されてアデレードが2トップになると、守備にも綻びが生まれた。アデレードはサイド、特にカシオとラムゼイの左サイドにボールを渡して仕掛け、そこからチャンスを狙う形が多かったのだが、中央に入ってくる選手は多くなく、怖さは乏しかった。

そこにファン・ダイクを投入することでターゲットを増加させた。それに、決して中盤で人数が多いから守れていたというわけでもなく、ファン・ダイクが途中出場の立場を生かして守備にも参加していたため、バランスも崩さなかった。

67分にはラムゼイのキープからサイドを変えられ、守備の立て直しが追いつかず、ヴィドシッチのクロスをファン・ダイクに合わせられて失点。さらに87分にCKから佐藤のオウンゴールで追加点を許し、万事休すとなった。

蔚山現代 1 - 0 FC東京
カン・ミンス
37'


Ulsan Hyundai, FC Tokyo

既に決勝トーナメント進出を決めているチーム同士の対戦で、勝利した方がグループ首位の座に立つ。惜しくもFC東京は蔚山に競り負け、2位での通過となった。

序盤からかなり守備的に戦ってきた蔚山に対して、FC東京はボールを保持し、落ち着いて組み立て、前線からのプレスで押し込むという優勢な流れは作っていた。時々見られる自ら窮屈なところに繋いでいく癖も見られず、サイドチェンジや裏へのパスなどで守備を動かしていた。

しかし流れはFC東京に向いていなかった。決定機はなかなか生かせず、逆に37分にセットプレーから失点してしまう。キム・スンヨンのフリーキックをカク・テヒに合わされ、さらにマラニョンのヘディングがクロスバーに当たり、こぼれたところをカン・ミンスに決められてしまったのである。

この失点でFC東京のパフォーマンスも悪くなった。焦りからか可能性の低いロングパスや中央への縦パスが多くなり、上述の自ら窮屈なところに繋いで言ってしまう癖も頻繁に見られるようになった。蔚山が守りを固め、さらに絶大な高さを誇るFWキム・シヌクを投入してきたことも、展開を苦しくする要因となった。

ようやく落ち着いたのは69分。ルーカスが投入されるとチームの動きは変わった。焦りは少なくなり、有効にボールを回し、外から中に入ってくる長谷川の動きに対し、上手くタイミングを合わせたスルーパスも入った。しかし88分の梶山のシュートがポストに弾かれるなど運もなく、同点に追いつくまでには至らなかった。

(筆:Qoly編集部 K)

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