【更新内容】 テストマッチのフォーメーション追加
変わらぬ堅守速攻、狙うは4年前のリベンジ
前回のEURO2008において、もっとも悔しい負け方をしたチームの一つがチェコであることに疑う余地はないだろう。共に1勝1敗で迎えたトルコとのグループステージ最終戦。勝った方がベスト8という一戦で、チェコは1点をリードしながら87分、ペトル・チェフのまさかの落球でニハトに痛恨の同点弾を許すと、その2分後、再びニハトに決められて逆転。「気づいたら敗退が決まっていた(チェフ)」というまさかの逆転負けで準々決勝進出を逃してしまった。
監督は当時のカレル・ブリュックナーから、ペトル・ラダ、フランティシェク・ストラカ、イヴァン・ハシェクを経て、南アフリカW杯予選後の2009年に現在の指揮官、ミハル・ビーレクが就任。今回の予選では王者スペインに次ぐグループ2位を確保し、プレーオフでモンテネグロに連勝。1993年の分離独立後、5大会連続のEURO出場を決めた。ちなみにその間、W杯出場は一回だけ(2006年)。1996年大会で準優勝、2004年大会もベスト4に入るなど、EUROと抜群の相性を誇るのがチェコの不思議なところである。
チームの戦い方は前回大会と同じく堅守速攻。監督や選手たちは常々、「過去にチェコ(チェコスロバキア)が見せてきたテクニカルなサッカーを捨ててはいない」と語っているが、一時に比べると選手の質が落ちていることは隠しようのない事実。今大会も守護神チェフを中心とした堅守が頼りどころとなる。戦力面では今季のチャンピオンズリーグに出場したヴィクトリア・プルゼニ勢の台頭により、特に中盤が活性化。プレーオフの2試合ではピラジとイラーチェクがそれぞれ決勝点をあげており、本大会でも鍵を握る存在だ。
ビーレク監督は14日、EURO2012に向けた暫定メンバー24名を発表。GKは2番手のドロブニーが故障を抱えているため4人選考されたものの、その他のポジションに関してはこれで確定となる。監督によると、惜しくもメンバー入りを逃したのはズデニェク・ポスピェフ、ヤン・ライノフ、イジー・シュタイネルの3人。それぞれライトラル、スヒー、コラージとのポジション争いに敗れた格好だ。1トップはペクハルトの起用が有力だが、経験豊富なバロシュや本田圭佑の同僚ネツィドも実力は十分。今後のテストマッチ次第で序列に変化が生じるかもしれない。
20日、ふくらはぎに故障を抱えるロシツキーの“万が一”に備え、V・プルゼニのヴラディミール・ダリダを追加招集。すると、26日に行われたイスラエルとのテストマッチで65分から出場した21歳のMFは、A代表デビュー戦とは思えない堂々としたプレーを披露。翌27日、ビーレク監督はプディルに代えてダリダを本大会へ連れていくことを明らかにした。
# | 名前 | 所属クラブ | 生年月日 | 身長/体重 |
---|---|---|---|---|
GK | ||||
1 | ペトル・チェフ (Petr ト憩ch) |
チェルシー (ENG) |
1982/05/20 | 196/92 |
16 | ヤン・ラシュトゥーフカ (Jan Laナ。tナッvka) |
ドニプロ (UKR) |
1982/07/07 | 191/87 |
23 | ヤロスラフ・ドロブニー (Jaroslav Drobny) |
ハンブルガーSV (GER) |
1979/10/18 | 192/90 |
DF | ||||
2 | テオドル・ゲブレ・セラシエ (Theodor Gebre Selassie) |
スロヴァン・リベレツ | 1986/12/24 | 182/70 |
3 | ミハル・カドレツ (Michal Kadlec) |
レヴァークーゼン (GER) |
1984/12/13 | 185/76 |
4 | マレク・スヒー (Marek Suchy) |
スパルタク・モスクワ (RUS) |
1988/03/29 | 183/80 |
5 | ロマン・フブニーク (Roman Hubnik) |
ヘルタ・ベルリン (GER) |
1984/06/06 | 190/83 |
6 | トマーシュ・シヴォク (Tomaナ。 Sivok) |
ベシクタシュ (TUR) |
1983/09/15 | 185/76 |
8 | ダヴィド・リンベルスキー (David Limbersky) |
ヴィクトリア・プルゼニ | 1983/10/06 | 179/76 |
MF | ||||
10 | トマーシュ・ロシツキー (Tomaナ。 Rosicky) |
アーセナル (ENG) |
1980/10/04 | 178/65 |
11 | ミラン・ペトルジェラ (Milan Petrナセela) |
ヴィクトリア・プルゼニ | 1983/06/19 | 175/65 |
12 | フランティシェク・ライトラル (Frantiナ。ek Rajtoral) |
ヴィクトリア・プルゼニ | 1986/03/12 | 179/77 |
13 | ヤロスラフ・プラシル (Jaroslav Plaナ。il) |
ボルドー (FRA) |
1982/01/05 | 182/72 |
14 | ヴァーツラフ・ピラジ (Vaclav Pilaナ凵j |
ヴィクトリア・プルゼニ | 1988/10/13 | 169/69 |
17 | トマーシュ・ヒュブシュマン (Tomaナ。 Hubschman) |
シャフタール・ドネツク (UKR) |
1981/09/04 | 180/74 |
18 | ダニエル・コラージ (Daniel Kolaナ凵j |
ヴィクトリア・プルゼニ | 1985/10/27 | 179/76 |
19 | ペトル・イラーチェク (Petr Jiraト稿k) |
ヴォルフスブルク (GER) |
1986/03/02 | 180/77 |
22 | ヴラディミール・ダリダ (Vladimir Darida) |
ヴィクトリア・プルゼニ | 1990/08/08 | 171/64 |
FW | ||||
7 | トマーシュ・ネツィド (Tomaナ。 Necid) |
CSKAモスクワ (RUS) |
1989/08/13 | 190/81 |
9 | ヤン・レゼク (Jan Rezek) |
アノルソシス (CYP) |
1982/05/05 | 178/75 |
15 | ミラン・バロシュ (Milan Baroナ。) |
ガラタサライ (TUR) |
1981/10/28 | 184/78 |
20 | トマーシュ・ペクハルト (Tomaナ。 Pekhart) |
ニュルンベルク (GER) |
1989/05/26 | 189/82 |
21 | ダヴィド・ラファタ (David Lafata) |
バウミト・ヤブロネツ | 1981/09/18 | 180/73 |
フォーメーション
(筆:Qoly編集部 O)