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2012年8月10日(金) - ミレニアム・スタジアム(カーディフ)
Korea Republic
2
1-0
1-0
0
Japan
パク・チュヨン
ク・ジャチョル
38'
57'
得点者

準決勝でメキシコに敗れ3位決定戦に回った日本代表。銅メダルを賭けて韓国との対戦に臨んだが、相手の作戦に乗せられた形で終始ペースを掴めず、2失点を喫して敗北。最後に2連敗を記録して大会を終えることになった。

韓国は前線に配置したパク・チュヨンの空中戦を生かし、彼にロングボールを入れて基点とし、周囲の選手が素早くサポートして攻撃する形を徹底していた。前半途中にク・ジャチョルをトップ下に入れた4-2-3-1に変わってからは、よりセカンドボールへの反応の質が向上した。

日本は吉田も鈴木も単純な競り合いでは勝てず、かといってボランチと挟み込んで守ることも出来ず、ハイボールに対しての脆弱さを露呈した。永井が本調子に戻らず前線のプレスもそれほど機能しなかったため、最終ラインも高い位置をキープできなかった。

これだけ最終ラインがやられていると攻撃にも悪影響は大きく、広い展開をしても選手の距離が縮まるのが鈍く、トライアングルを形成できるタイミングが遅かった。さらに困ったことにピッチの状態も悪く、ショートパスのスピードは伸びず、イレギュラーなバウンドも頻発。ボールを持ってもなかなかゴールに近づくことが出来ず。

そして38分にカウンターから失点を喫してしまう。ロングボールがバウンドしたところで吉田が処理を誤って後ろに反らしてしまい、パク・チュヨンに収めさせた。一人で仕掛けて来る相手を遅らせつつ3人が戻ったが、奪いきれず。またファーへのシュートコースは切っていたものの、逆に権田がニアをカバーできておらず、そこに決められてしまった。

この失点は非常に大きかった。止められたタイミングがいくつもあり、数的優位の状況を作れながらも守れなかった。そういう勿体なさだけではなく、ここまで韓国の悪い癖である無駄なところで足を蹴ってくるファウルがいくつも見られていたが、得点が入ったことで落ち着いてしまったのである。

後半も日本はバックパスから2度危うい場面を迎えるなど落ち着かない立ち上がりとなり、57分にはまたもカウンターから失点。チョン・ソンリョンのキックからパク・チュヨンがバックヘッドで裏に送ると、ク・ジャチョルが飛び出してシュート。これをゴールに決められ、またもビハインドが広がってしまった。

59分に山村を投入して高さを加え、直後に杉本をピッチに送り込み前線を強化。70分には本調子でないながらも引っ張ってきた永井を宇佐美を交代するなど策を打ったが、それでもゴール前でのチャンスを作り出すまでには至らず。88分にはCKから吉田のヘディングが決まったかに思われたが、その前に大津がキーパーと接触していたためファウルとなり、得点は認められなかった。

最後は吉田が前線に上がってパワープレーを仕掛けたが、最後までゴールを破れず、残念ながら2-0での敗北という結果になった。試合を通してチャンスが無かったわけではなかったが、決定的な場面はほとんどなく、守備は終始危うい状態であった。内容では負けが順当であると言えるが、4位という好成績が霞むほどに「してやられた」残念な終わり方になってしまった。

(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)

(筆:Qoly編集部 K)

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