「最初のシーズンでの優勝は、悪影響を及ぼす可能性もある」

11月21日、韓国1部・Kリーグの第41節が開催された。引き分け以上で優勝が決定する状態だったFCソウルは、済州ユナイテッドに1-0と勝利を収め、残り3試合を残してリーグ制覇を決めた。

ファンボ・カン前監督の解任を受けて2011年シーズンの途中に代行監督に就任したチェ・ヨンス氏。今季正式な監督となって、1年目で優勝という結果に導いた。彼がスポーツソウルのインタビューに答え、心境を吐露している。

「簡単ではないシーズンだったが、良い形で締めくくることが出来て嬉しい。3試合を残して、そしてホームのファンの前で優勝を確定したことは、大きな意味がある。まだ未熟な私を信じて着いてきてくれた選手を誇りに思う。衝突し、和解しを繰り返し、1年が経った。選手、コーチ、監督、皆が成長できるように環境を整えてくれたホ・チャンス会長に感謝したい。フロントもスタッフも皆苦労した。

優勝の原動力は選手たちだ。私はただの脇役さ。選手を助けることだけが私の役割だ。互いに信頼関係を作り、家族的な雰囲気というチームの特性を作りたかった。それが最も大きな力になった」

(選手の立場での優勝とは何が違う?)

「選手の時は自分が良くやったから優勝したと思った。監督になってからは選手を後押しして…というのが違いだ。選手は優勝が出来なくても来年があると言えるが、監督はそうじゃない。ヘッドコーチになって最初のシーズンで優勝したというのは、悪影響を及ぼす可能性もある。Kリーグでは狙われる立場になった。来年はよく準備しなければ」

(最大の峠は?)

「最初の試合。綿密に準備したが、デヤンの騒動があった。しかしそれ以降むしろ選手は結束した。皆がデヤンを助けている姿を見て、感銘を受けた。我々のチームは結束したと思った。結果的には良い切っ掛けになった」

(ACLの構想は?)

「蔚山が今年優勝したのを見て誇りに思ったし、我々にも新しい目標が出来た。容易ではないが、Kリーグだけではなく、アジアでも力を証明したい」

(選手たちの変化は?)

「『私』ではなく『我々』という言葉を使い、攻撃も守備も共に行う。結束が強くなった」

(ハ・デソンと外国人が活躍した)

「役割分担が上手くいった。ベテラン、若手、外国人がそれぞれの位置で役割を考え、共有し、信頼を深めた。強い相手と戦うたびにチームワークを強めた。監督の一言一言をよく聞いてくれた」

(ノーファウルサッカーを標榜したが?)

「優勝を成し遂げると共に、フェアプレーもよくやれたと思う。警告やファウルが沢山出るようなら、正常にサッカーを行うことが出来ない。満足している。積極性のあるサッカーをしつつ、綺麗なプレーをしようというコンセプトだったが、選手はよくやってくれた」

(筆:Qoly編集部 K)

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