“当たった”新加入組
今季のプレミアリーグでも多くのプレーヤーが新天地に活路を見出そうとしたが、失敗例は数知れず、「あの補強は失策だった」とフロントの判断を詰問するサポーターも少なくない。しかし、その一方で、補強費に見合った活躍、またはそれ以上の功績を既に上げ、名声を再上昇させたプレーヤーも存在する。
今回はイギリスの人気Webサイト『caughtoffside』がまとめた、「2012年のプレミアリーグで成功した移籍例ベスト10」を元に、成功者を見ていこう。
順位 | 名前(年齢) | 移籍金(ポンド) | POS | 移籍 |
---|---|---|---|---|
1 | ロビン・ファン・ペルシー(29) | 2400万 | FW | アーセナル→マンチェスター・U |
2 | エデン・アザール(21) | 3200万 | MF | リール→チェルシー |
3 | ニキツァ・イェラヴィッチ(27) | 550万 | FW | レンジャーズ→エヴァートン |
4 | オスカル(21) | 2500万 | MF | インテルナシオナウ→チェルシー |
5 | サンティ・カソルラ(27) | 1500万 | MF | マラガ→アーセナル |
6 | ギャリー・ケイヒル(26) | 700万 | DF | ボルトン→チェルシー |
7 | パピス・シセ(27) | 900万 | FW | フライブルク→ニューカッスル |
8 | ミチュ(26) | 160万 | MF | ラージョ→スウォンジー |
9 | スティーヴン・フレッチャー(25) | 1200万 | FW | ウォルヴァーハンプトン→サンダーランド |
10 | ディミタール・ベルバトフ(31) | 不明 | FW | マンチェスター・U→フラム |
一位に選ばれたのは、クラブを変えてもその力が不変であることを証明したファン・ペルシー。今夏に「フットボール界の目玉移籍」としてマンチェスター・ユナイテッドに加入すると、途中には怪我もあったが、リーグ戦14試合で11得点と爆発。「チームが優れたパフォーマンスを見せていないにも関わらず、リーグ戦で首位に立っているのはこの男のおかげ」と最大級の賛辞を送るユナイテッドファンは多いことだろう。
また、その他にも注目べき名前はランクインしているが、「移籍金以上の活躍」と限定すれば、筆舌に値するのがミチュとイェラヴィッチ。スウォンジーは現在9位と昨季に引き続き好調をキープしているが、着実に勝ち点を積み上げられているのはラージョから新加入したスペイン人アタッカーの活躍によるところが大きいだろう。得点パターンから12試合で7得点。プレミアリーグ序盤におけるサプライズとなった。
そして、ミチュ同様にイングランドでサプライズを起こしたのがイェラヴィッチ。昨季冬に財政難のレンジャーズが泣く泣く手放した大型センターフォワードは、11/12シーズンは13試合で9得点。今季はここまで12試合で5得点と、得点源として信頼に値するパフォーマンスを継続。フィニッシャーとしてだけではなく、周囲を活かすポストワークも冴えわたっており、例年にないスタートダッシュに成功したエヴァートンを最前線で牽引している。