カルドーソが爆発、ベンフィカがスポルティングを粉砕
12月10日、スポルティング・リスボンのホームスタジアム、ジョゼ・アルバラーデで今季最初のリスボン・ダービーが行われ、アウェイのベンフィカが勝利を収めた。
今季不調に喘いでおり既に監督交代を行っているスポルティングは試合開始前の時点で10位。ベルギー人指揮官リッキー・ヴェルカウテレン体制になってからは、より縦に早いサッカーを志向し徐々に機能性を高めている。
この試合でもそれは感じ取れるプレーを見せた。好調のオラ・ジョン、サルビオの両サイドはスピードを殺す守備で抑え、半ばオートマティックに選手が追い越していくカウンターで反撃。30分にはカペルのクロスからファン・ウォルフスウィンケルがゴールを決め、先制点を奪った。
その後もどちらかというとペースはスポルティングが掴んでいた。しかし、サイドを封じられたベンフィカにも攻め手が残っていた。リマとカルドーソの2トップである。
前半も上手くいかない中でリマが2回、カルドーソがフリーでヘッドを1回放っていた。それが後半は結果に繋がる。
58分には前線で収めたカルドーソが守備を引きつけたところから同点ゴールが決まる。左サイドに流れてきたボールをオラ・ジョンが受け、この日初めて決定的なクロスに持ち込むと、カルドーソがヘディング。上手くミートしなかったが、競り合ったマルコス・ロホに当たってゴールイン。
80分にはカルドーソのシュートがブーラルーズのハンドを誘ってPKを獲得。追加点をあげると共に数的優位の状況を手に入れる。そして86分には途中出場のガイタンがセットプレーを奪い、サルビオのクロスをカルドーソが再びヘディング、追いすがる相手にトドメを刺した。
(筆:Qoly編集部 K)