「直接話をしたかったが、通訳を通してでは難しかった」

現在UAEの首都ドバイで行われている国際スポーツ会議。それに出席したロシア代表監督のファビオ・カペッロ氏は、言語を話せない国で仕事をすることの難しさを明かした。

「ロシアは、イングランドと全く違った。選手は英語を話すことが出来ないため、コミュニケーションが取れず関係を作ることが難しかった。常に通訳が必要であり、これはイングランドでは起こりえなかった。

練習を始めたとき、世界で最高クラスのチームで働いていることを理解した。そして、最も重要だったのは、彼らにそれを確信させることだった。

しかし、それが一番難しいところでもあったのだ。私は彼らに直接話をしたかったが、残念ながら通訳を通してでは難しい。とはいえ、4試合で勝利し、強靱なチームを組織できたことを証明した。

選手になれた者はとてもラッキーだ。なぜならば、一日2、3時間の仕事を終えれば、後はフリーだからだ。私は常に選手たちにはリスペクトを求めている。コーチだけでなく、全ての者に対してだ。相手がウェイターであれ、運転手であれ、あるいは他の何かであったとしても、無礼な扱いをしてはいけない。例え選手がスターだからといって、私がそれを認めることはない。

そして、ピッチを離れる選手が怒るのも好きではない。交代はいつもチームのパフォーマンスを向上させるため。それは私が常に話すことだ。選手が怒るのは無駄なこと。もしそんな行動を起こすのなら、そいつがサッカーを何も理解していないことを意味する」

(筆:Qoly編集部 K)

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