「もう少しできるはずなのに・・・」
2012-13シーズンのプレミアリーグも半分以上の試合が消化され、様々なマスメディアは現時点でのベストイレブン、ワーストイレブンを発表しているが、イギリスの人気Webサイト『who ate all the pies』は「暫定版、2012-13シーズンのプレミアリーグでガッカリさせた10人」と題した記事を発表。
当記事を執筆した編集長クリス・ライトのコメントも活かしつつ、周囲の期待を裏切ってしまった10人を見ていこう。
第10位 ギルフィ・シグルズソン(トッテナム)
クリント・デンプシーと共にAVBの戦術哲学を理解していないように感じる。近年のトッテナムは中盤が混み合っているが、彼がこの陣容に相応しい人材であるかは甚だ疑問だ。「気紛れで獲得したプレーヤー」と揶揄されても弁護できないだろう。
第9位 アダム・ジョンソン(サンダーランド)
華奢な元イングランド代表ウィンガーはまさに「期待はずれ」だった。サンダーランドは彼のために1000万ポンドを費やし、一種の賭けに挑戦したが、それで得たものは、いくつかの鮮やかなフェイントと優れた一つのゴールのみだった。シティを離れてからというものの信じられない時間を過ごしている。
第8位 スコット・シンクレア(マンチェスター・C)
彼のマンチェスター・シティ加入を知った時、私はなかなか起用されないだろうと予測していたし、「ホームグロウン制度」のために獲得したプレーヤーと考えれば、単純に失敗とは言えないだろう。だが、全く戦力の足しになっていない点については看過することはできない。
第7位 ファビオ・ボリーニ(リヴァプール)
怪我によって活躍を阻止されたと言えなくもないが、彼が出場した6試合を評価すれば、リヴァプールで恐怖を与えられるストライカーになり得たとは言い難い。“青さ”が感じられるほどまだ若いが、チームが彼に支払った1330万ポンドに見合ったパフォーマンスは少しも見せられていない。
第6位 ステファヌ・セセニョン(サンダーランド)
たしかに異論はあるだろう。しかし、昨季と比べれば、彼は半分ほどの力しか発揮できていないのではないだろうか。自慢のスピードで絶え間なく走り回り、前線で躍動していた時期から考えれば、その貢献度は低下の一途を辿っていると言わざるを得ない。今夏に移籍をしたがっていたが、おそらく、その願いが叶えられなかった後に心の整えられなかったのだろう。
第5位 マリオ・バロテッリ(マンチェスター・C)
彼が提供する話題はピッチ内でのことではなく、もはやそのキャラクターだけだ。“シティの10人+1人のマリオ”を使うより、“シティの11人”を起用したほうが効果的だし、彼は試合を通じてチームに好影響を与えることもできない。ミラノのどちらかのチームに放出し、金儲けをしたほうが賢明だろう。
第4位 アルー・ディアラ(ウェストハム)
代表カップ44を誇る元フランス代表MFは、マルセイユからやってきてウェストハムと3年の契約を結んだが、8月に20分だけプレーして以来姿を全く見せていない。我々が彼の出来にどこまでの期待をしていたかのかはわからないが、少なくとももう少しはやれたはずだ。
第3位 クリント・デンプシー(トッテナム)
ホワイト・レーンは彼にとってはあまり居心地のいい場所ではなかったのかもしれない。まずまずの成績(今季は16試合に出場して4得点)を収めているが、環境の変化が彼にメリットを与えることはなかった。言うまでもなくもっとスパーズに力を与えるべきタレントであるはずだ。
第2位 ヌリ・シャヒン(リヴァプール)
各方面から賞賛を集めたトルコ代表MFは、リヴァプールでも成功すると思われたが、彼がこのチームに残したのはわずかに数ゴール(リーグ戦では1ゴール)だけで、“違い”を生みだすことはできなかった。今のところ、基本に忠実なパスに長けたジョー・アレンの脇役になり下がっている。
第1位 パピス・シセ(ニューカッスル)
彼がワイドでの起用を望んでいるとは思っていないが、昨季までの勢いは完全に失せてしまった。怪我人が多いチーム事情に割を食ってしまった格好だが、彼のポテンシャルを持ってすれば何らかの対応はできるはず。相棒であるデンバ・バの移籍が確実視されているが、それを好機として、再びあの輝きを取り戻すことを切に願う。
(筆:Qoly編集部 T)