大規模な八百長事件、大量の処分が言い渡される
中国サッカー協会は18日、「八百長に関与した33名を追放処分とし、12クラブに罰則を言い渡した。さらに上海申花の2003年の優勝を剥奪することが決定した」と発表した。
追放となる33名には、既に収賄容疑で懲役10年半の実刑判決を受けている元中国サッカー協会会長ナン・ヨン、シエ・ヤロンの両氏、元副会長のヤン・イミン氏、2001年のFIFAコンフェデレーションズカップと2002年の日韓ワールドカップで審判を務めたリュ・ジュン氏が含まれている。
また中国代表経験を持つ選手も追放処分を受けた。1995年のダイナスティカップと1996年の五輪に出場したDFリ・ミン、2000年アジアカップと日韓ワールドカップに参加したMFキ・ホン、2000年アジアカップのベストイレブンに輝いたGKジャン・ジン、同じく2000年アジアカップの一員であるMFシェン・シの四名。彼らは既に五年半の懲役刑を言い渡されている。
八百長によって試合を操作したとされるクラブは12団体。
上海申花、天津泰達には、100万元(およそ1500万円)の罰金、今シーズンの勝ち点マイナス6という罰則が与えられる。上海申花は上記のように2003年のリーグタイトルも没収される。
山東魯能には同じく100万元、長春亜泰、江蘇舜天、河南建業は贈賄によりそれぞれ半分となる50万元の罰金が科せられている。
現在2部でプレーしている延辺長白虎は50万元の罰金、勝ち点3ポイントの没収を言い渡されているが、クラブは異議申し立てを行っている。
大連阿爾濱は、監督を務めていたシュ・ホン氏が5年間の資格停止処分を受ける25名の一人となったため、開幕を直前に控えて指揮官の交代を余儀なくされている。後任はまだ決まっていない。