イングランド南西部にある都市ペンザンスに本拠地を構えるペンザンスAFC。南西部コーンウォール州とデヴォン州のクラブが所属する地域リーグ、サウスウェスト・ペニンシュラリーグ1部に所属しているペンザンスでプレーするある“兄妹に”ついての話が先月末、『This is Cornwall』で取り上げられ話題となっているようだ。先日、『Daily Mail』が伝えた内容と合わせてお伝えする。

 


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ITリクルーターとして働くかたわら、ペンザンスでMFとしてプレーするバリー・プラウズさん(27歳)は長い間会ったことがなかった実の母親を捜していた。

バリーさんは赤ん坊の頃に養子に出されたが、実の両親についてはほとんど知らなかったそうで、「僕は彼女(母親)の名前が『キャロライン・アン・ペリー』で、性格は外交的、モーターバイク好き、そして未婚だったことが書かれた紙切れをもっていました」、「実父はイギリス海兵隊にいたことがあって、身長は179cm」、「これが僕の持っていた情報全てでした」と語る。

そんななか、バリーさんは妻のナタリーさんの協力を受けながら、Facebookやウェブサイト*「Genes Reunited」を利用し、ついに彼の実の母親であるキャロラインさんを見つけ出した。

バリーさんが熱心に調べた結果、キャロラインさんは未婚のまま出身地セント・オーステルで彼を出産した数年後にワーウィックシャーへ引っ越したことが分かったという。(その後、キャロラインさん2度再婚しているそう)

「母は僕を産んだ時まだ18歳で、近頃の大抵の18歳をみても彼らが子供の世話をすることなんてできませんよ。 僕は母に対してなんの悪感情ももっていなません」と話すバリーさんはキャロラインさんとの再会を果たした際、キャロラインさんには別に4人の子供がいて、実父アントンさんにも別に子供(妹にあたるジェンマ・サンダースともう一人の兄弟)がいることを伝えられたという。

その後、バリーさんがジェンマの名前をGoogleで検索してみると、“ペンザンス”が出てきたという。 バリーさんが「理解できませんでした。僕は思いました。これはきっと間違いだ」と考えたのも無理からぬことで、ジェンマさんも同じくペンザンスでプレーしている選手だったのだ。(チームは男女別)。

2人は一緒のピッチでトレーニングをしたり、クラブハウスで試合後の一杯を定期的に楽しんでいたという。また、聴覚障害を持ちながらもプレーするジェンマさんの姿をバリーさんは何度も目にしていたそう。

「2人の娘たちとジェンマのプレーする女子の試合を見たことが何度かあるんです。友人からチームにいる耳の悪い女の子を見に行けよって言われたこともあったんです。彼女はファンタスティックな選手だからって」

「そういう(差別的な?)言い方が私は嫌いですが、ジェンマは僕よりいい選手なんですよ。これまで僕は家族内でずっと最高のスポーツマンだったので大ショックでした」と語る。

「きっと間違いだ」と思ったバリーさんだが「妻のナタリーがジェンマのFacebookのリンクを送ってくれて、僕たちはそこで(Facebook)で話して、兄弟だと分かりました。それはシュールでした」。

一方、ジェンマさん(23歳)は「Facebookでバリーから彼が兄だというメッセージをもらった時、ショックを受けましたし、本当に信じられませんでした」と語る。

「私は日曜に女子チームの試合でプレーし、彼は男子チームで土曜にプレーするんです。試合終わりにみんなでバーに行っていくらか飲むんです。本当におかしな話で私たちはお互いについてよく知らなかったけれど、挨拶くらいはしたかもしれません」

「もちろん私はショックでした。別の兄がいるだなんて予想していませんでしたから。と同時に彼が私を見つけてくれたことがとても嬉しかったです」

「それが道理に適ったことなら、新しい家族ができることは私にとって素晴らしいことです。一度、私に彼が自分のことを話したことがあって、彼と彼の家族の写真を見せてくれたんです。 彼は私の実父に似ていました。それは最高の気分でした」

「一番最初、すぐに彼と会いました。私はナーバスと同時に興奮もして、私たちは大きなものを取り戻しました」

ただ、残念なことに父親アントンさんは1995年に亡くなっていたそうで、「私の実母はそのことを知らず、私がそれを伝えると彼女は泣いていました。父は彼女が最初に愛した人だったんです」とも語った。

先月初め、バリーさんはキャロラインさんと彼女4人子供に会うためにワーウィックシャーに向かったそうで、現在はジェンマさんを含めた父方の兄妹たちと集まることを楽しみにしているんだとか。

バリーさん曰く、「(今回のことで?)落ち込んだということはまったくありません。でも、どうやって僕がここに存在するかについてちゃんと理解することの手助けになりました」、「キャロラインと会った際、ありがとうと言いました」

また、養父母は実母との再会を全面的に応援してくれたそうで、「養母と養父は僕にすべてを与えてくれました。僕はとても素晴らしい幼少期を過ごしましたし、それはキャロラインが僕のために望んだことです」とも話していて、今月にも家族の洗礼式のため、キャロラインさんと彼女の子供たちと会う再び会う予定だとか。

 

(※「Genes Reunited」はwikipediaによれば、1200万人以上の会員?がいて、7億8千万以上の名前が登録されている家系・血筋を扱ったサイトだそう)

 

Barrie Prowse / Gemma Sanders

Barrie Prowse / Gemma Sanders

 

Barrie Prowse / Gemma Sanders

妻ナタリーさんと2人の子供たち

 

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