20日、現役引退を発表したアルビレックス新潟のMF小林慶行(35)。1999年に駒澤大学からヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)へ入団すると、安定したキープ力と展開力を武器に、中盤のコントロールタワーとして1年目から活躍。その後、大宮アルディージャ、柏レイソル、そして2010年からは新潟でプレーしていた。
小林はJリーグで通算310試合に出場し、20ゴールを記録したが、その中でも特に印象深いのが大宮時代の2008年5月17日、J1第13節の川崎フロンターレ戦で決めた、この超ロングシュートだろう。
川崎がオウンゴールとジュニーニョのゴールで2点をリードして迎えた後半、大宮は53分に土岐田洸平、75分にデニス・マルケスが決め、同点に追いつく。そして87分、センターライン手前でファウルの笛が吹かれると、小林がその視野の広さでGK川島永嗣のポジショニングを確認し、50メートル超のロングシュート。これが美しい弧を描いてゴールネットに突き刺さり、大宮がアウェイで見事な逆転勝利を収めたのだった。
アウェイサポーター席からの映像(ゴールシーンは3:55付近から)。
「2012シーズンをもって引退することを決めました。東京ヴェルディ、大宮アルディージャ、柏レイソル、アルビレックス新潟で多くの人に支えられ、14年間プレーすることができました。自分に関わっていただいた全ての方々、応援していただいたファン、サポーターの方々、ありがとうございました。今後のことは未定ですがサッカーに携わっていきたいと考えています。14年間本当にありがとうございました。」(新潟公式より)
(筆:Qoly編集部 O)