前回のVol.1に引き続き、ロスタイムで決まった劇的弾をご紹介。
テディ・シェリンガム & オレ・グンナー・スールシャール
<マンチェスター・ユナイテッド 2-1 バイエルン・ミュンヘン 1999年5月 カンプ・ノウ>
1999年のUEFAチャンピオンズリーグの決勝で起きた「カンプ・ノウの奇跡」と呼ばれる歴史的な試合だ。既にプレミアリーグとFAカップを制していたマンチェスター・ユナイテッドは、史上4チーム目の3冠(トレブル)達成を目指してバイエルン・ミュンヘンと対戦。試合は開始6分、バイエルンのドイツ代表MFマリオ・バスラーがFKで直接ネットを揺らして先制する事に成功する。そのまま試合は一進一退の攻防が続き、バイエルン優勝の瞬間が近づいたロスタイム、イングランド代表FWテディ・シェリンガムが起死回生の同点ゴールを奪う。そして続けて得たCKからノルウェー代表FWオレ・グンナー・スールシャールがネットを揺らしてまさかの逆転に成功して夢の3冠を達成した。
アンドレス・イニエスタ
<チェルシー 1-1 バルセロナ 2009年1月 スタンフォード・ブリッジ>
UEFAチャンピオンズリーグの準決勝第2戦でスペイン代表アタッカー、アンドレス・イニエスタが決めた起死回生の一発。それほど年月が経っていない事から覚えている方も多いだろう。この試合チェルシーが1-0でリードし試合は終盤へ。前年度準優勝のチェルシーが2シーズン連続の決勝進出を目前にするも、このイニエスタの同点ゴールで追いつかれ、アウェーゴールの差(第1戦が0-0)でバルセロナに逆転を許す事となったゴールだ。
デイヴィッド・プラット
<イングランド 1-0 ベルギー 1990年6月 スタディオ・レナート・ダッラーラ>
1990年のワールドカップイタリア大会のベスト16、イングランド代表はベルギー代表と対戦した。ブライアン・ロブソン監督に指揮されたこの大会のイングランド代表ではMFポール・ガスコインが中心選手として活躍した。ガスコインは1次リーグのエジプト戦でアシストを決めて決勝トーナメント進出に貢献すると、この試合でも延長後半が終了する直前に自ら得たFKをMFをデイヴィッド・プラットへ。プラットが華麗なボレーシュートを決めイングランド代表のベスト8進出が決まった。
次回へ続く
(筆:Qoly編集部 L)